なぜアジャストされたいの?ヨガの生徒としての在り方を考える

 なぜアジャストされたいの?ヨガの生徒としての在り方を考える
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マインドフルネスなども指導するヨガティーチャーの鈴木まゆみ先生。彼女が経験したヨガクラス中の大怪我は、「ヨガを指導すること」について、改めて見つめなおすきっかけになったと話してくれました。ヨガを指導する者も指導される者も、今一度、ヨガを伝える/ヨガを学ぶということについて考えてみませんか?鈴木まゆみ先生による手記、3回にわけてお送りします。

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前の記事で、アジャストしたい先生の背景にあるものを考えてみました。本記事では、生徒側の「アジャストされたい思い」の背景にあるものについて考えてみたいと思います。

なぜアジャストされたいのか―「派手なアジャスト」が横行する理由

私もクラスでアジャストをすることがあります。安全な方向を第三者に示してもらうと実にわかりやすいっていうときもあるので、そういう意図で私はアジャストをすることがあります。皮肉なことに、アジャストは怪我の防止につながる「はず」なのです。特に受け手が「ハッ」と何かに気づくような、自己変容をもたらすアジャストの仕方はすごくパワフル。
でも残念ながら今のヨガシーンでは、強くストレッチをかけたり、ねじったり、外から見て華やかで派手なアジャストが横行しているのも事実です。それはやはり先生が主役になってしまっているからではないでしょうか。クラスは生徒のためにあるべきであり、先生の技を披露する場所や、先生が生徒をつかって気持ちよくなる場所であってはならない、と常々思っています。

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