グルコサミンを摂取するとどうなる?体内でどんな働きをする?管理栄養士が解説

 グルコサミンを摂取するとどうなる?体内でどんな働きをする?管理栄養士が解説
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芳賀恵
芳賀恵
2024-02-19

グルコサミンは、サプリメントや健康食品で有名な成分の1つです。グルコサミンは膝や関節に悩みを持つ方が飲むものと認識している方は多いかと思います。しかし、グルコサミンが体内でどの様な働きをしているか、摂取するとどうなるのかを詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。今回はグルコサミンの働きについて詳しく紹介致します。

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グルコサミンとは?

グルコサミンは、アミノ酸と糖が結合したアミノ糖の1種です。体内では皮膚や血管、腸管など身体のあらゆる組織の構成成分として使われており、関節の動きに欠かせない軟骨の原料にもなっています。軟骨は、関節の衝撃を吸収したり、身体の動きを滑らかにする働きを持ちます。軟骨はグルコサミノグリカンというムコ多糖類(ネバネバと粘性を持った物質)で作られていますが、このムコ多糖類はグルコサミンを構成成分の1つとして使いながら、身体の中で生成されています。その為、グルコサミンが関節の健康に必要な成分であるという事は間違いではありません。

グルコサミンを摂取するとどうなる?

グルコサミンを摂取すると、膝などの関節の痛みが軽減し滑らかに動かせるようになるイメージを持たれている方は多いかもしれません。しかし、グルコサミンは様々な研究がされているのですが、関節に有益な効果がある事を示すエビデンスはほぼないのが現状です。身体の仕組みから見ても、グルコサミンを口から摂取すると必ず消化器官を通じて細かく分解して吸収されます。グルコサミンは様々な組織の構成成分である為、吸収された後は身体のあちこちで使われる事が考えられます。その為、関節に集中して使われるというのは考えにくいのです。ではグルコサミンを摂取しても何も意味がないのかと言うとそうではありません。何か効果を実感すると言うのは難しいかもしれませんが、グルコサミンはあらゆる組織の構成成分となる為、身体全体の健康に役立ちます。

グルコサミンを食品から摂取するには?

グルコサミンはカニやエビの甲殻類の殻に多く含まれます。しかし、殻を食べるのはあまり現実的ではありません。食品から摂取する場合は、グルコサミンを構成成分の一つとしているムコ多糖類を多く含む食材を選ぶ事をおすすめします。ムコ多糖類は、おくら、山芋、納豆、牡蠣、うなぎ等の「ねばねば」「ヌルヌル」した食材に豊富に含まれます。ムコ多糖は、体内の水分を保ち体内に潤いを与えたり、免疫力向上、骨の形成促進など沢山の健康効果が期待できます。もし、グルコサミンを摂取したいと考えている方はサプリメントを活用するのが良いでしょう。

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芳賀恵

芳賀恵

大学卒業後、サプリメントの企画開発の企業やスポーツメーカーの企業に勤め、アスリート向けのサプリメントを中心に、美容健康向け商品等の企画開発の仕事を経験。その後はフリーとなり、アスリートへの食事サポートや、今までの自身の経験を元にしたサプリメントの情報や食についての発信を行う。



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