体からのSOS…汗が「とうもろこし臭」のする人は動物性脂肪を摂り過ぎかも?理由と対策【医師監修】
動物性脂肪の摂り過ぎについて
ポップコーンや枝豆のような臭いの原因は「血中脂肪」が高い可能性があります。
◆血中脂肪
血液中に含まれる脂質を血中脂質といい、主なものはコレステロールと中性脂肪です。コレステロールは動物の内臓や卵、肉などが中心の食生活の人が高くなる傾向があり、中性脂肪は炭水化物やお菓子、加糖飲料などを多く摂る人が高くなる傾向があると言われていますが、両者ともにアルコールの過剰摂取や運動不足でも高くなる傾向があります。
◆動物性食品や糖類をあまり摂取していない場合
血中脂肪も糖質も正常なのに、とうもろこし臭が気になる方は、「リノール酸」が原因かもしれません。リノール酸は、植物油に含まれている「オメガ6系脂肪酸」と言われ、体内で作ることができないため、植物から摂る必要がある栄養素です。
摂り過ぎるとアトピーや花粉症・動脈硬化・心臓の病気・乳がん・前立腺がん・大腸がんなどの原因にもなると言われており、加工食品に多く使用されています。
ベニバナ油や綿実油・コーン油・大豆油に多く、家庭で使用されていない場合でも原料に植物性油脂と書かれている加工食品(クッキーやケーキ、かりんとうやお煎餅など)に多く使用されているため、意外と摂取していることが多い油です。
◆腸と脂について
また、動物性脂肪と言われるとお肉をイメージしてしまいますが、市販の揚げ物には牛脂やショートニングなどの腸に負担が大きい脂を多く使用しているため、注意が必要です。
それらの脂は消化に時間がとてもかかるだけでなく、腸内の悪玉菌を増やす大きな原因になります。腸内の悪玉菌が増えると身体に様々な悪影響を及ぼしますが、汗や体臭の大きな原因にもなります。
詳しくは||(仮)「油もの」の摂りすぎで起こる身体への影響 ||や||食品に含まれる【トランス脂肪酸】ってどれくらい体に悪い? 使用を制限している国々とその理由は? ||でも解説しています。
まとめ
とうもろこし臭だけでなく、汗のにおいは様々。においの気になる方は、消臭剤や香りでごまかすのではなく、根本原因である内側から整えるように心がけてみましょう。
また、汗のにおいだけでなく、タオルや洋服ににおいが移ってしまった場合、洗剤を使って洗濯してもにおいが取れないことがあります。その場合は菌が潜んでいる可能性があるので、煮沸消毒をして殺菌するとにおいがなくなる場合も多いので、一度試してみてください。
自分にとっては当たり前の食生活が、実は他人と大きく違うことは意外と多いもの。体質や生活習慣、食べている食品の質によっても必要な量や種類も違ってきます。糖質と脂質、その他の食べ物をバランス良く摂取するように心がけ、においの元を根本から取り除いていきましょう。
医師監修/佐藤瑠美先生
内科医として朝倉医師会病院に勤務。医学博士、内科認定医、総合内科専門医、感染症専門医、感染症指導医、呼吸器専門医、呼吸器指導医、アレルギー専門医、化学療法認定医、化学療法指導医、抗酸菌症認定医、抗酸菌症指導医、インフェクションコントロールドクター、肺がんCT検診認定医
AUTHOR
半田葉子
バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く