【意外と知らない】発熱インナー「化学繊維系・天然繊維系」メリットとデメリット、着用時の注意点は?

 【意外と知らない】発熱インナー「化学繊維系・天然繊維系」メリットとデメリット、着用時の注意点は?
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半田葉子
半田葉子
2022-01-28

1月20日は大寒。一年のうちで最も寒さが厳しくなる頃と言われています。今年はラニーニャ現象の影響で平年よりも気温が低くなるとも言われていますね。 そんな時期に大活躍するインナー。みなさんは何を着用していますか?素材は把握していますか? 直接肌に触れるものにはこだわりたいですよね。今回はそんな発熱インナー「吸湿発熱繊維」についてのメリットデメリット、おすすめなどをマクロビオティック歴15年で腸セラピストでもある、vegan菓子 [素果子 | sugashi ] 店主の半田葉子さんが解説します。

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ユニクロの「ヒートテック」をはじめ、無印良品の「あったかインナー」、ヒートファクト(イオン)、ボディヒーター(イトーヨーカ堂)など、【発熱インナー】【吸湿発熱繊維】などと呼ばれている冬用インナーを一度は着用したことがある方も多いのではないでしょうか。

これらのインナーには色々な素材があり、身体が温かくしてくれるメリットから、逆に身体を冷やしてしまう・乾燥肌になってしまうデメリットもさまざま。

みなさんは、自分が着用しているインナーの素材を把握していますか? 寒い冬を少しでも心地良く過ごすための冬用インナーについてのお話です。

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もくじ
1.冬用(吸湿発熱繊維)インナーとは
 化学繊維のメリットデメリット
 天然繊維のメリットデメリット
2.吸湿発熱繊維インナーが山登りに不向きと言われる理由
3.吸湿発熱繊維インナーが、自身の体温調節機能を鈍らせると言われる理由
4.化学繊維系インナーを着用する際の注意点は
5.綿100%の吸湿発熱繊維インナーにも注目
6.まとめ

1.冬用(吸湿発熱繊維)インナーとは

吸湿発熱繊維とは、汗などの水分を吸収して発熱する繊維。 スポーツウェアや肌着、膝サポーター、腹巻、キルティングの中綿などに用いられる。 吸湿発熱素材吸湿発熱ウェアと呼ばれることもある。
Wikipediaより

吸湿発熱繊維のインナーとは、「身体の水分をインナーが吸収、その水分を気体に変化させることで熱が発生する」という作用を利用し、熱を保温する役割のあるインナーのことを言います。身体から放出されるナノレベルの水分子の働きをも捉え、繊維を通して熱エネルギーへと変換させる繊維を作り出しているメーカーなど、さまざまな繊維会社が冬用インナーを研究・製造しています。

素材は、マイクロアクリル・マイクロレーヨン・ポリエステル・ポリウレタンなどの化学繊維から作られているインナーから、綿や絹、ウールといった天然繊維から作られているインナーまで、繊維の素材と特徴もさまざま。

では「化学繊維系【冬用インナー】」「天然繊維系【冬用インナー】」には、どのような特徴があるのでしょうか。

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化学繊維のメリットデメリット

化学繊維とは、石油などから化学的プロセスにより製造される繊維の総称。人造繊維 とも呼ばれる。
Wikipediaより
衣類に使用される化学繊維の代表的な素材は以下の通りです。

◆アクリル
【メリット】ふっくらと柔らかい素材で、シワになりにくく洗濯しても型崩れしにくい。また、薬品や虫に強い。
【デメリット】吸水・吸湿性が劣るため、汗でべたつきやすい。毛玉ができやすく、熱意弱いため静電気が起きやすい。
ー合成繊維の中でいちばんウールに近い風合いのため、セーターをはじめカットソーや下着にも多く使用されている。

◆ポリエステル
【メリット】シワになりにくく、軽くて耐久性に優れている。
【デメリット】静電気が起きやすく、汚れやすい。吸湿性が低いため、汗をかいても生地が吸わないので乾きやすい。

◆レーヨン
【メリット】シルクに似た光沢感があり、手触り・肌触りが良い。
【デメリット】水に弱いため、洗濯機洗いができず、摩擦にも弱くシワになりやすい。

天然繊維のメリットデメリット

天然素材とは、人工的に作られた素材ではなく、自然界で作られた素材を使用して作られた繊維のこと。
衣類に使用される天然繊維の代表的な素材は以下の通りです。

◆綿(コットン)
【メリット】吸湿・吸水性に優れているため、汗などの水分を吸収してくれる。洗濯洗いができる。
【デメリット】乾きにくく、シワになりやすいため、衣類の痛みにもつながる。

◆絹(シルク)
【メリット】熱伝導率が低いので、夏涼しく、冬温かい。人の肌成分に似ているため素肌にやさしい。保湿性が高く、静電気が起こりにくい。
【デメリット】タンパク質でできているため、紫外線で変色しやすく、摩擦に弱くシミができやすい。洗濯洗いができず虫に食われやすい。

◆毛(ウール:獣毛素材)
【メリット】シルク同様熱伝導率が低いため、夏涼しく冬温かい。吸湿性に優れ保温性が高い。弾力性・記憶形状性がある。
【デメリット】厚手のため薄手のインナーには不向き。伸びやすく羽毛立ちしやく、洗濯機洗いができない。虫に食われやすい。

これらからもわかるように、素材によって特徴はさまざま。これらの特徴を活かしたインナーがさまざまなメーカーから出ています。
 

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半田葉子

半田葉子

バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_



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