朝ヨガ後にやりがちな「よかれと思って」の行動! 実はNGだった4項目
朝ヨガが終わった後。その爽快感を長続きさせるためだったり、さらなるスッキリ感を求めたりして、考えを巡らせ、色々と試してみた結果。「何だか調子がイマイチ」、なんて経験はありませんか? それ、“よかれと思って”おこなった、朝ヨガ後のこんな行動と関係があるかも?
朝ヨガをした後の、何とも言えないスッキリとした清々しさ。
心も体も、「新しい1日を始めるための準備は万端!」、と言ったところでしょうか。また、せっかく朝ヨガをしたのだからと、その後の過ごし方にも気を使う方は多いでしょう。
ですが、その“よかれと思って”おこなった行動のなかには、「あれ、何だか調子がイマイチだなあ」という結果をもたらす恐れがあるものも。
みなさんは、朝ヨガ後にこんなことをしていませんか?
1:無理な動き・激しい運動をする
ヨガをすると、骨の近くに位置する深層筋が使われます。それによって、骨格を本来の位置に戻すように働いて、姿勢が整ったり、関節・筋肉の可動域が広くなったりするといった効果に期待できるのです。
加えて、日常生活ではしないような体勢を取り、筋肉をストレッチしていくことで凝り固まりがほぐれるため、いつもより体の動きやすさを感じるようになるでしょう。
それゆえ、普段はしないような無理な動き(高い所のものを取ろうとする・重い物を運ぼうとする・ぞうきんがけをするなど)をしたくなったり、ハードな運動をしたくなったりするかもしれませんが、関節や筋肉に過度な負担がかかり、ダメージを受けて、反対に痛めてしまうこともあるのです。
特に、朝ヨガの後は、体もまだ目覚めたばかり。もし、体を動かすのなら、やり慣れていない無理な動きや、激しい運動は控えて、ストレッチ・ウォーキングのような緩やかなものを取り入れることをオススメします。
2:炭水化物がメインの食事
ヨガ後の体は、血管が拡張して代謝が上がり、エネルギー消費量が高まっています。そして、その反面、栄養の吸収率も高い状態です。これには、さまざまなアーサナによって、内臓までもしっかりと動かされて、その働きが活性化していることとも関係があります。
ですので、ヨガ後の食事は、終了後1~2時間は空けてから。
特に気をつけたいのが、吸収のスピードが速い炭水化物。朝の炭水化物は、これから始まる1日をアクティブに過ごすためにも重要なエネルギー源となる栄養なのですが、朝ヨガをした日は、「摂り過ぎない」「メインにならない」ように献立の工夫をするといいでしょう。
それと、もうひとつ。呼吸やアーサナによってしっかりと動かされた内臓は、やや疲労している状態でもあるので、食べる物や飲む物によって、消化吸収の負担が大きくなることも考えられます。糖質や脂質が多い物、肉類、冷たい物の摂取は、控えめに。
3:ウエア姿のまま過ごす
朝ヨガ後は、「そのまま自宅で仕事をする」という方も多いのでは?
となると、ヨガ後に着替えをせず、ウエア姿に羽織物をして過ごすなんてこともあるかもしれませんね。最近では、ワンマイルウエアとして着ることもできるヨガウエアが増えてきましたから、あえて着替えをしない方もいるかもしれません。
もちろん、それもNGではありません。……が、しかし、締め付けが強いブラトップやレギンスは、血流を悪くし、体を冷やすことも考えられるため、長時間の着用は控えたいところ。
せっかく、筋肉の緊張がほぐれて血流が良くなっても、その後の過ごし方で冷えやすい状態を作ってしまっては、もったいないですよね。
4:スマートフォンやパソコンからの情報収集
最後は、スマートフォンやパソコンからの情報収集です。
この作業をするときというのは、莫大な情報量を処理することによって、脳疲労が生じやすくなっています。さらには、画面を見続けることによる眼精疲労、ストレスも知らず知らずのうちに感じることに。
その結果、ヨガによってクリアになっていた頭の中は再びパンパン。頭皮も、カチコチに硬くなってしまいます。
とは言っても、1日の始まりである朝には、必要な情報だってあるでしょう。それならせめて、ヨガが終わった後、すぐにスマートフォンを手に取ったり、パソコン・テレビのスイッチを入れたりするのではなく、短くてもいいので情報を遮断する時間を設けてみてはいかがでしょうか。
温かい物を飲んだり、窓の外をぼんやりと眺めてみたりするだけでも、忙しない日常から切り離された時間は、心にゆとりをもたらしてくれるはずです。
以上、朝ヨガ後にやりがちな“よかれと思って”の行動について、お話しました。
どれも、「絶対に避けてください」というものではないのですが、心と体の良い状態を保つための参考として、覚えておくといいでしょう。
AUTHOR
高木沙織
ヨガインストラクター。「美」と「健康」には密接な関係があることから、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。ヨガインストラクターとしては、骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスなどボディメイクをサポートし、野菜や果物、雑穀に関する資格も複数所有。“スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ボディメイクや食に関する記事執筆・イベントをおこない、多角的なサポートを得意とする。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。
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