脚のむくみは室内で長時間過ごすことによる運動不足や、冷えによる血行不良が原因とされています。人間には自律神経によって体温を一定に保とうとする機能があり、冷えると体温を逃がさないようにするために交感神経が働きます。交感神経が働くことで血管が収縮し、血液の流れが悪くなり、心臓から一番遠い脚から血液が戻りにくくなるため、むくみとなって症状が現れてしまうのです。
心臓には身体全体に血液を送り出すポンプ機能がありますが、ふくらはぎにも心臓に血液を戻す同じような機能があると言われています。そのためふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれています。しかし、冷えることで筋肉が収縮するとその機能は上手く働かなくなってしまいます。
女性は男性と比べて筋肉が少なく、基礎代謝量も低いとされます。特に、下半身は脂肪がつきやすく冷えやすくもあります。そのためむくみの悩みを抱える女性が多く見られます。
気温が高い日などは、熱中症の危険性もあるため冷房の使用は大切です。その上で冷えを最小限にできるような対策を取り入れていきましょう。
脚がむくんだ、重だるいと感じた日はふくらはぎの筋肉をゆるめて血流をよくしましょう。
1)マットやベッドの上で四つ這いになる
2)左の足首またはつま先を右の膝裏にセット
3)足首を挟むように、おしりをかかとの方に下ろしてふくらはぎに圧をかける(乗せている足と同じ方の膝を外側に開くとお尻が下ろしやすくなることもあります)
4)20秒ほど圧をかけたらお尻を浮かせ、乗せている足を少し下にずらして、また同じように圧をかける
5)数回にわけて足首の方まで行う
6)もう一度膝裏に戻り、繰り返す
7)足首まで下りたら、反対足も同じように行う。