長続きしない、浮気されてしまう、モラハラ…辛い恋愛のループから抜け出したい時に考えたい5つのこと

 長続きしない、浮気されてしまう、モラハラ…辛い恋愛のループから抜け出したい時に考えたい5つのこと
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石上友梨
石上友梨
2021-06-06

同じような恋愛を繰り返していませんか?

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同じような恋愛を繰り返していませんか?今度こそ良い相手と付き合いたいと思うのに、どうしていつも浮気されてしまうのだろう。どうして同じような人ばかり選んでしまうのだろう。どうして長続きしないのだろう。負のスパイラルから脱出したいと意気込んでいるにも関わらず、辛い恋愛を繰り返していませんか?

もし辛い恋愛を繰り返しているとしたら、無意識的に同じような相手を選んでいるのかもしれません。もしくは、「自分の感情を抑えてしまう」「自己犠牲的になってしまう」「試すような発言をしてしまう」など、自分自身が恋人と接する時のパターンがあり、それが相手の特定の反応を引き出しているのかもしれません。相手を変えても辛い恋愛ばかり繰り返してしまうということは、どれだけ相手選びに慎重になっても、どんなに環境を変えても、自分自身の何かが変わらなければ繰り返しになってしまう可能性があるということです。今回は、辛い恋愛パターンから抜け出すための方法を検討していきます。

1.紙に書き出して振り返る

繰り返している恋愛パターンに気づくために、今までの恋愛を振り返りましょう。辛い過去に目を向けることは痛みを伴うかもしれません。しかし、これ以上、辛い恋愛を繰り替えさないために必要なステップになるでしょう。パターンを自覚することで、次回も同じパターンに陥りそうになった際に、早めに気づき引き返すことができるでしょう。

今までの恋人はどのような人でしょうか。どのような魅力があり、どのような苦手な部分がありましたか?自分とはどのような関係性だったのでしょうか。相手への気持ちに変化はありましたか?例えば、初めは理想的な相手にも思えたけど、途中から最低な相手と印象が急激に変わったなどです。もしくは、自分の気持ちは変わらないけれど、相手の態度が変わったのでしょうか。

2.過去の身近な人との関係

あなたが子供の頃に接していた身近な大人との関係性を振り返りましょう。養育者や学校の先生など、身近にいた大人との関係はどのようなものでしたか?例えば、支配的な養育環境で育った人が、自分を支配するような恋人を無意識的に選んでしまうことなど、過去の身近な人との関係を再演してしまうことがあるのです。養育者との未解決の問題が原因で、現在の恋愛パターンに影響を与えているということです。私たちは、自分の問題と関連するような相手に対して強烈に惹かれてしまうことがあります。また、過去と同じような関係性だと「慣れている」ため、安心できるのかもしれません。例えば、優しくされたことがない人が初めて優しい相手と付き合う時、おそらく違和感や居心地の悪さを感じるでしょう。しかし、今まで通り優しくない相手だと違和感を感じづらいのです。

3.誰かに話してみる

紙に書き出すことで、ある程度客観的に振り返ることができます。しかし、自分一人ではパターンに気づきにくい場合があるでしょう。その際は、信頼できる人か専門家に相談してみましょう。人に話をする中で問題が整理されていくことがあります。また、辛い時は他者からの支援を得ることが大切です。特に、養育者との未解決の問題が大きい場合は、専門家と取り組むことが必要かもしれません。

4.これからの恋愛に向けて相手に求めるものを明確にする

次の恋愛に向かう前に、自分は何を相手に求めるのかを明確にしておきましょう。どうして恋愛したいと思っているのでしょうか。孤独感から、寂しいからなど、何か気づいていることはありますか?恋愛においてはバランスが重要です。相手に多くを求めすぎると、関係性が崩れてしまうこともあるでしょう。相手とどのような関係性でいたいのかを明確にしておき、恋愛を進める中でその都度振り返りましょう。

5.愛することができないなら、できない理由を考えてみる

精神分析学者であるエーリッヒ・フロムは、愛とは自分から「与えること」だと言います。見返りを求めずに愛を与えることで、他者の中で何かが生まれ、愛は返ってくると言います。私たちはついつい、愛を「与えられること」と考え、他者から「愛されること」を重視してしまいます。特に、愛されることを強く期待すればするほど、「愛されていない」サインに敏感になってしまいます。そして、他者を愛するためには自分を愛することが必要です。自分を愛したことがない人は、他者を愛することができません。もしどうしても自分を愛することができないとしたら、それはどこから来ているのでしょうか。辛い恋愛パターンから抜け出すために、自分自身を見つめ直してみましょう。

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石上友梨

石上友梨

大学・大学院と心理学を学び、心理職公務員として経験を積む中で、身体にもアプローチする方法を取り入れたいと思い、ヨガや瞑想を学ぶため留学。帰国後は、医療機関、教育機関等で発達障害や愛着障害の方を中心に認知行動療法やスキーマ療法等のカウンセリングを行いながら、マインドフルネスやヨガクラスの主催、ライターとして活動している。著書に『仕事・人間関係がラクになる「生きづらさの根っこ」の癒し方: セルフ・コンパッション42のワーク』(大和出版)がある。



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