規則正しく生活するのは難しい?「心地よく暮らす」ための2つのヒント

 規則正しく生活するのは難しい?「心地よく暮らす」ための2つのヒント
Maiko Kuwako
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〈東洋医学式・規則正しい就寝時間〉

春の睡眠:早寝早起きが基本。冬の寒さで縮こまった身体に活力を与えるために、睡眠時間は長めに取る。22時前に就寝がベスト。

夏の睡眠:夜更かしOK!23時までの就寝を心がける。朝は早起きが良い。

秋の睡眠:早寝早起き。22時過ぎには就寝したい。日の出が夏よりも遅くなる秋は7時前後に起床が理想的。

冬の睡眠:早寝遅起き。冬は春以降に使うエネルギーを蓄える時期です。

・季節の食べ物を取り入れる

旬の食材というのも、また四季の変化の魅力の一つ。特に日本の食材は本当に美味しいと海外に住んで実感します。最近は、人間の都合で季節関係なしにハウス栽培された食材もたくさん出回っていますが、本当の意味での旬の食材を食生活に取り入れることも生活を整える上で必要なこと。

例えば、お歳暮で人気で、12月上旬には狩られてしまうポンカンの旬は1月。クリスマス商戦のためにハウス栽培されているいちごの本当の旬は春先。本当の意味での旬の食材の方が、熟していて味は美味しいし栄養価も高いんです。

また、寒い時期に旬の食材は身体を温める食材(陽)。逆に暑い時期に旬の食材は身体を冷やす食材(陰)...ということをご存知の方は多いかもしれません。

だから、私たちの住む南国では、トロピカルフルーツという鮮やかな色のフルーツが一年中手に入ります。今日はいつもより暑いなと感じたり、塩分(陽性)の強いお寿司を食べたら、スイカ(陰性)を買ってきて、娘と豪快に食べることもあります。

ただ、大切なのは「中庸」ということ。美味しく身体に良いからって、食べ過ぎてしまえば、身体(内蔵)には負担がかかってしまうし逆効果になってしまうし、塩分の高いお寿司(陽)の食べ物をたくさん食べてしまえば喉がカラカラになってしまうことも。最適なバランスを保ちながら食生活を見直していくことも大切です。

季節に合わせた運動方法

運動もまた、四季の変化に応じて上手に合わせていくのが東洋医学式養生方法です。

〈東洋医学式・四季の運動〉

春の運動:春は内から外へエネルギーを発散される季節。積極的に外に出て、体を動かすようにします。

夏の運動:夏は、運動に一番適した季節。夏もしっかり運動して、体内の熱を外に出すことを心がけます。運動して汗で体内の熱を発散することで、体温が上がりすぎることなく過ごすことができると言われています。ジョギングや筋トレ、またヨガなどもアシュタンガヨガなどハードなヨガがオススメ。

秋の運動:秋に過度な運動をすることで冷えにつながり、風邪をひきやすくなります。ストレッチや陰ヨガなど緩やかな運動を取り入れるようにしましょう。

冬の運動:冬に無理すると春に向けたエネルギーが蓄積されません。また、無理な運動が冷えに繋がることも。日照時間も短くなる冬は、思考がマイナスになりがちな季節でもあります(「冬うつ」なんて言葉も最近あるらしいです)。日中に太陽が出ている間に、リラックスしながら瞑想などするのもいいかもしれません。

バランスが大切

もちろん、朝何時に起きて白湯を飲んで朝ヨガして…という規則正しい生活をすることができるのであれば、それに越したことはありません。それに、私が現在実践している四季の養生が必ずしも、私をはじめみなさんに合うかどうかはまだ未知。こういう考え方もあるんだと、試したかったら実践すればいいし、興味がなければスルーすればいいと思っています。

規則正しい生活を送ることで前提となるのは「そうしなければいけない」という強迫観念を取り除いて、本当にそのライフスタイルが心地よいかどうかということに気づくこと。

もちろん、健康や幸せというのは自分次第でいくらでも良い方向にも悪い方向にいくこともできます。けれど、無理してまでそのライフスタイルを貫き通すことで健康や幸せは手入るとは思いません。

「今日は生理前で身体が重いけど、運動しなきゃ」

「子どもが泣いているけど、身体のために白湯を準備して飲まないと」

「まだ日も昇ってなくて真っ暗で寒いけど、起きないと」

「たまには友達と甘いものを食べて楽しく過ごしたいけど、カラダに悪いし・・・」

無理して、自分のカラダやココロの声に反した行動をしても、マイナスに働くことが多いような気がします。少なくとも、数々の健康法やライフスタイルを取り入れてきた私はそうでした。

日本人は頑張り屋さん。また、情報量が多い現代だからこそ「これが良い!」と言われるとそれが良いんだから努力しないといけないと思ってしまいがちです。けれど、他人にとって良いことが自分にとって一番いいとは限りません。

みんな違ってそれでいい。シンガポール人や外国人の中でたくましく生きる娘を思ってそう思うようになりました。

自分のカラダやココロ、そして一緒に暮らしている家族とのうまいバランスを保ちながら、自分が心地よい生活を過ごすことが、”規則正しい生活” なのだと私は思います。

ライター/桑子麻衣子
シンガポール在住8年のライター/Webクリエイター/ヨガインストラクター(全米ヨガアライアンスRYT200保持)。3歳の娘Emmaと夫と3人暮らし。妊娠、出産、育児を経験しヨガを深めたいとインスタクターの資格を取得。Webメディアを中心に記事を執筆しながら、人にも地球にも優しいサステイナブル(持続可能)な暮らしの実践を目指すウェブメディア「House of Emma」を運営。ヨガの教えに基づいた「誰でもどこでもできる」をキーワードに、それぞれの暮らしに寄り添ったエコフレンドリーなファッション、ビューティー、ライフスタイル、ヘルスケア、旅行の提案をしている。

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