専門家に聞いてみよう!「新しいヨガマット」の匂いは有毒なの?
ヨガの専門家、マイク・シャーデは、「新しいヨガマット」が匂うからといって必ずしも有毒な化学物質が含まれているわけではないと言う。現在では有害な化学物質を使用せずにマットを製造している企業が増えつつある。
新しいヨガマットを買ったら、広げてから数日間匂いがしていた。マットから放出される化学物質を心配すべきだろうか?
新しいヨガマットが匂うからといって、必ずしも有毒な化学物質が含まれているわけではない。有害な物質や染料が含まれていない多くのマットには、天然ゴムが使用されていて、これが最初かなり嫌な匂いを放つのだ。マットの安全性を測るには匂いよりもいい方法がある。素材を確認することだ。ビニルまたはポリ塩化ビニル(PVC)で作られているマットには、PVCを柔らかくするために使用されるフタル酸エステルなどの化学物質が含まれている可能性がある。フタル酸エステルは、生殖の問題と関係があることがわかっていて、早産や女児の乳房があまりにも早期に発育するといった問題を引き起こす。また、フタル酸エステルは時間が経つと滲み出てくることがある。特に、ホットヨガスタジオのように高温の環境でよくみられる。さらに、フタル酸エステルの粒子は埃に密着するため、肺に吸い込んでしまう可能性もある。
特にヨガマットを対象に行われた研究は限られているが、PVCが使用されている家庭用品を対象とした研究では、大気汚染を引き起こす化学物質が放出される可能性があることがわかっている。また、PVCが含まれるヨガマットを製造するには、塩化ガス、二塩化エチレン、塩化ビニル、水銀、ダイオキシンなどの潜在的に有害な化学物質が使用されて、環境に放出される可能がある。
一方で良いニュースもある。PVCの潜在的な危険性への意識が高まっているため、ビニルを使用せずにマットを製造している企業が増えてきているのだ。そこで、PVC不使用と明記しているマットを探すか、Barefoot YogaのオリジナルエコヨガマットやMandukaのエコマット、Jadeのハーモニーマットのように、天然ゴムやジュートのような安全な素材を使用しているマットを見つけてみよう。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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