ビヨンド・ミートのライバル現る!「インポッシブルバーガー」が勢力拡大中
今年初めに日本上陸が報じられたビヨンド・ミート。アメリカではそのライバル「インポッシブルバーガー」が勢力を拡大している。
インポッシブルバーガーは小麦やココナッツオイル、ジャガイモなど全て植物性の素材から作られた代替食肉を使ったパティを使ったハンバーガー。
他の代替食肉と違うのは、植物から取ったヘムと呼ばれる素材を使っていることだそう。ヘムとは動物の血の成分ヘモグロビンに含まれていて、血が赤いのはこのヘムがあるから。ヘムを加えることで、動物の肉を使ったパティと同じような赤みと風味を加えることができたそう。インポッシブルバーガーを作っている「インポッシブルフード」のCEOで設立者のパトリック・ブラウン曰く「牛、豚、鶏、魚を育てて肉に加工するには大量の植物が必要で、非常に非効率」。肉を作るのには飼料として大量の草やトウモロコシを使うので、環境にも悪影響を及ぼしている。「肉の代わりに今では植物から直接肉を作ることができるのです」とアピールしている。
アメリカではこのインポッシブルバーガーのパティを食べられるレストランが拡大中。昨年は50店舗しかなかったのに現在は全米5,000のレストランやハンバーガーショップが使っているというからその人気のほどがよくわかる。例えばニューヨークやロサンゼルスなら「UMAMI Burger」「Bareburger」(どちらもショップは日本にも上陸しているからご存知の人も多いはず。日本の店舗ではインポッシブルバーガーのパティは未上陸)で食べられるそう。今も着々と拡大している。今月もアメリカで人気のハンバーガー&ホットドッグショップ「Dog Haus」でインポッシブルバーガーのパティを使ったメニューがスタートするそう。
そしてついにアメリカ家庭の家庭の食卓に進出! CEO曰く「ソーシャルメディアを通じて寄せられるメッセージの中で一番多かったのが『いつになったら家でインポッシブルバーガーが食べられるの?』というものだった」。その声を受けてついに2019年から、家庭用の小売をスタートすることが決定した。アメリカで小売に成功すれば、グルメ大国として知られる日本に進出する可能性も大! 今から「インポッシブルバーガー」の名前は覚えておいて損はなさそう。アメリカに行ったら一足早くトライしてみるのもおすすめ!
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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