ショートケーキとチーズケーキ、太るのはどっち?カロリー、糖質、脂質…管理栄養士が比較して解説
ショートケーキとチーズケーキはどちらが太りやすいお菓子なのでしょうか。本記事では、八訂の食品成分表のデータを引用し、カロリーや糖質を解説します。また、おやつを食べるときのおすすめポイントもあわせて紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
ショートケーキとチーズケーキのカロリー・糖質
今回はケーキはそれぞれ100g、ショートケーキはケーキ100gにいちご20g(トッピングとケーキに挟む分)をプラスしたパターンで試算します。また、チーズケーキは2種類記載があるため、これらのカロリーと糖質も比較してみましょう。
*ケーキ100gあたりのカロリー/糖質量(単糖当量)
ショートケーキ(果実なし):318kcal/44.6g
ショートケーキ+いちご20g:324kcal/45.8g
ベイクドチーズケーキ:299kcal/24.4g
レアチーズケーキ:349kcal/21.9g
ケーキの大きさやトッピングにもよりますが、同量あたりで検討した場合、レアチーズケーキが一番カロリーが高めです。しかし糖質量をみるとショートケーキの方が多いことがわかります。果物をたっぷり使用したショートケーキの場合、さらに果糖やブドウ糖などの糖質の量が多くなります。
ショートケーキとチーズケーキの脂質・たんぱく質
次に、気になる脂質とたんぱく質の量もチェックしてみましょう。
*ケーキ100gあたり脂質量/たんぱく質量ショートケーキ(果実なし):15.2g /6.9g
ショートケーキ+いちご20g:15.2g/7.1g
ベイクドチーズケーキ:21.2g/8.5g
レアチーズケーキ:27.5g/5.8g
脂質量はチーズケーキの方がショートケーキよりも多く、とくにレアチーズケーキは多いことがわかります。たんぱく質はベイクドチーズケーキの方がが多めです。
ショートケーキとチーズケーキはどちらがヘルシー?
ショートケーキとチーズケーキについて、カロリーとほかの栄養成分についてもチェックしてきました。ショートケーキの方がカロリーや糖質が多いものの、チーズケーキは脂質量が多いことがわかりました。よって、どちらがより太りやすいケーキ、とは言い切れないのが実情です。
果物の糖質についても少し触れましたが、果物は食物繊維やビタミンC、カリウムなどを含むため、日中には摂りたい食材でもあります。よって、果物を使ったショートケーキの方が総じて栄養価は上がるといえるでしょう。
チーズケーキは手作りすれば、よりヘルシーに仕上げることもできます。材料の一部を豆腐に置き換える、クリームチーズではなくプレーンヨーグルトにするといったアイディアもあります。ダイエット中にチーズケーキを食べたくなったときは、そのようなレシピを探して作るのもよいでしょう。また、ケーキを食べる際は「3時のおやつ」がおすすめです。これは、日中の2~3時頃が脂肪の合成を促進する時計遺伝子「BMAL-1」の活動が少なく、太りにくい時間帯といわれているためです。
まとめ
本記事ではショートケーキとチーズケーキのカロリーや栄養成分について比較をおこないました。ダイエット中のおやつ選びは悩ましいところですが、近年は糖質オフのケーキやお菓子も増えてきています。さまざまな工夫をしながらダイエット中のおやつを検討してみてはいかがでしょうか。
〈参考文献〉
文部科学省|食品成分データベース|菓子類/<ケーキ・ペストリー類>/ショートケーキ/果実なし
文部科学省|食品成分データベース|果実類/いちご/生
文部科学省|食品成分データベース|菓子類/<ケーキ・ペストリー類>/チーズケーキ/ベイクドチーズケーキ
文部科学省|食品成分データベース|菓子類/<ケーキ・ペストリー類>/チーズケーキ/レアチーズケーキ
厚生労働省|e-ヘルスネット|睡眠と生活習慣病との深い関係
港区|働くあなたのスマートライフ~働き盛り世代の健康ハンドブック~|1日3食 食べましょう
AUTHOR
栗城智子
大学卒業後、食品メーカーにて商品開発や品質保証の業務に従事し、管理栄養士を取得。特定保健指導やドラッグストア勤務において、人々の食事や健康、サプリメントに関する悩みに寄り添う。上記資格のほかフードスペシャリスト、離乳食・妊産婦食アドバイザー、日本化粧品検定1級、アロマテラピーアドバイザーなどの資格を保有。食と健康について学びを続けている。現在は子育てをしながら管理栄養士ライターとして執筆や商品監修に携わる。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く