ヨガ指導者が知っておくべき8つのポイント

ヨガ指導者が知っておくべき8つのポイント

BERINE CLARK
BERINE CLARK
2017-11-26

3. 目的はストレッチとは限らない

ヨガのポーズは体組織にさまざまな力を生じさせる。こうした力はストレッチ(筋組織の伸展)をもたらすこともあれば、そうでないこともある。引っ張り応力(引っ張られたときに内部に生じる力)はストレッチを生み出すことが多い(しかし常にではない)。たとえば、バックベント(体を後ろにそらせる動き)は腹筋をストレッチすることで胴体の前面に引っ張り応力を作り出すことがある。圧縮応力(収縮したとき、釣り合いを保つために内部に生ずる力)はストレッチ(伸展)を生じさせない。たとえば、同じバックベントでも、ストレッチが起きる前に脊椎の椎骨が互いにぶつかるのを感じる場合がある。機能的なプラクティスにおいて目指されているのは、ストレッチが生じるか否かにかかわらず、こうした「引っ張り応力」または「圧縮応力」を生み出すことである。こうした力は体内、筋膜内に細胞レベルで生じる反応や交流を活発化させる。こうした力は成長や治癒を活発化させる信号を大量に生じさせる。身についた感覚はこれらの応力をモニターし、力の程度を測り、そしてそれに反応する。ポーズによって体内に生じる力を感じられれば、自分の体組織に圧力を与えているのがわかる。しばしば暗唱するマントラにある通りだ。すなわち「感じられるなら、すでにできている」。

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4. それぞれのポーズには目的がある

機能的なアプローチをとって、体のなかに応力を生み出そうとすれば、それぞれのポーズは「引っ張り応力」あるいは「圧縮応力」のどちらか適切な応力の生成を助ける道具となる。講師として自分自身にこう問いてみよう。「どういう力を生徒に体験して欲しいのか、場所はどこか、程度はどのぐらいか」。こうして自分に問いかけることで、どのポーズを選択するかを決められる。たとえば、脊椎に力を与えたいと考えたとする。圧縮応力と引っ張り応力との両方の方法がある。脊椎を縮めるには、橋のポーズコブラのポーズのような姿勢が候補となる。脊椎を引っ張って伸ばしたければ、座位または立位の前屈のような姿勢を選べばいい。「格好がいいから」とセレクトしたポーズのリストではなく、まずは目的を定めるところから始めてみよう。そうすれば、その目的に合わせてポーズを慎重に選び、それらを一連の振り付けの中で関連づけて行うことができる。

5. 「どんな感じがしますか?」

生徒たちにポーズの目的と、狙いの身体部位を教えてあげよう。そうすれば、ポージングがちゃんと効いているかどうかモニターできる。生徒たちに「どんな感じがしますか?」と尋ねることで、生徒たちが内的な気づきを感じ取る力を成長させることができる。これはより効果的で深いプラクティスを目指す瞑想でありガイダンスだ。講師が生徒にあたえられるもの――そのなかで最高の贈り物は、生徒が自分で自分の師となれるようにしてあげることなのだ。「どんな感じがしますか?」。この問いかけに答えることで生徒はそのポーズが望ましい効果をもたらしているかどうか決められるようになる。もし効果が生じていなかった場合、生徒は狙った身体部位にたいして感覚を得るためにポーズのアライメントを調整し直すことができる。このようにして生徒はその姿勢のための自分独自のアライメントを見つけるのである。

Translated by Miyuki Hosoya

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