完全食食材「バナナ」にアレを足すだけでOK!管理栄養士が教える【時短朝ごはん】

 完全食食材「バナナ」にアレを足すだけでOK!管理栄養士が教える【時短朝ごはん】
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完全栄養食と呼ばれる「バナナ」。片手でそのまま食べることができ、消化吸収の良いエネルギー源であることから、体調の悪い時やスポーツをしているときの栄養補給、離乳食としてもよく使われています。しかし、バナナには私たちの体に大切な一部の栄養素が含まれていません。その栄養素とはいったい何なのか、それを補うにはどうしたらよいか、またおすすめの食べ方について解説しました。

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完全栄養食「バナナ」に含まれていない栄養素とは?

スーパーで手軽に購入できる、完全栄養食と呼ばれる「バナナ」。

果物の中でも炭水化物を多く含み、吸収の早い糖分を含んでいるので、エネルギー源としても重宝される食材です。

バナナ1本(100g)は93kcalで、ごはんお茶わん半分程度、食パン1/2枚程度のエネルギー量となっています。

また、食物繊維を含んでおり、便秘の予防や改善に食べている方も多い果物です。

さらにエネルギー代謝を助けるビタミンB群や、ナトリウムを排出し摂りすぎた塩分を調整してくれるカリウムをはじめとしたミネラルも豊富に含んでいます。

手軽に栄養補給できるバナナですが、たんぱく質やカルシウムがあまり含まれていません。

たんぱく質やカルシウムを補うにはどうしたらよいのでしょうか?

プラスするのはあの食材!

バナナにプラスする食材として今回おすすめするのは、ヨーグルトです。

ヨーグルトは、バナナに不足しているたんぱく質やカルシウムが含まれている乳製品の一つです。

発酵食品であり、乳酸菌がたんぱく質や脂肪の分解を助けるため、消化吸収にも優れています。

また、乳酸菌は善玉菌として腸内環境を整えるはたらきがあります。

バナナに含まれる食物繊維が善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やすことにつながるため食べ合わせが良いのも嬉しいですよね。

そのままでも食べられるという点も、バナナにプラスする上でおすすめできるポイントです。

おすすめの食べ方は?

バナナ ヨーグルト きな粉
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バナナとヨーグルト、どちらも加熱する必要がないため、そのままボウルなどに入れて食べるのがおすすめです。

ヨーグルトは無糖のものを選び、バナナの甘みを楽しむと良いでしょう。

物足りないときはきな粉を振りかけて、香ばしさをプラスするのがおすすめです。

きな粉は大豆を挽いた粉で、たんぱく質や鉄を簡単にプラスすることができる優秀な食品です。

なかなか時間がない朝食でも、バナナとヨーグルトをボウルに入れ、きな粉をさっとかけて混ぜながら食べるととても美味しいですよ。

ぜひ試してみてください。

【参考文献】

  • 文部科学省,日本食品標準成分表2020年版(八訂)
  • 吉田企世子、松田早苗監修,髙橋書店,正しい知識で健康をつくるあたらしい栄養学
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AUTHOR

宮﨑奈津季

宮﨑奈津季

管理栄養士、離乳食アドバイザー、薬膳コーディネーター。 介護食品メーカーで営業を2年間従事した後、独立。料理動画撮影やレシピ開発、商品開発、ダイエットアプリの監修、栄養価計算などの経験あり。 現在は、特定保健指導、記事執筆・監修をメインに活動中。一児の母。



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