【納豆】朝食べるのと夜食べるのと、栄養学的にはどちらがいい?管理栄養士が解説
老若男女問わず幅広く親しまれている納豆。その栄養価の高さから日本では昔から健康食として扱われてきました。 そんな納豆ですが、食べるタイミングはいつが良いのでしょうか? この記事では、納豆の栄養価と、朝と夜どちらに食べるのが良いのかについて管理栄養士目線で紹介していきたいと思います。
納豆は朝と夜どっちに食べるのが良い?
結論から言うと、納豆は、夜に食べるのをオススメします。
正確には朝昼晩のどのタイミングでも問題ありませんが、夜に食べてほしい理由があります。
納豆の栄養価の特徴とは
昔から「健康にいい」といわれている納豆ですが、どのような栄養素を含んだ食品なのでしょうか。
植物性のたんぱく質が多い
納豆には、原料となる大豆と同じく植物性のたんぱく質が含まれており、肉や魚と同じようにたんぱく質源としての価値が高いです。
糖質、脂質が少なくカロリーが低い
納豆は他のたんぱく質源に比べて糖質、脂質が少なく、カロリーが低いという特徴もあります。
そのため、ダイエット中の方をはじめ、たんぱく質を確保しながらカロリーを減らしたいという方に向いている食品であるといえます。
大豆イソフラボンを含む
納豆には大豆イソフラボンという成分が含まれており、この成分は野菜類に含まれるポリフェノールの一種です。
大豆イソフラボンは女性ホルモンの一種であるエストロゲンと似た形をしているため、女性ホルモンの受容体に結合することで生体反応を発揮します。
そのため、女性ホルモンと同じく骨粗しょう症の予防や更年期障害の軽減などに効果があるといわれています。
ナットウキナーゼを含む
大豆が納豆に発酵する段階で納豆菌が作り出す酵素で、血栓を溶かす効果があるといわれています。
血栓は、血管が損傷した際に修復するために血液中の血小板などによりつくられ、修復後は自然に消えていきます。
しかし、生活習慣の乱れなどにより血栓を溶かす働きが弱まると、血液中に血栓が増え脳梗塞やや心筋梗塞の原因となります。
そのため、血栓を溶かす効果があるナットウキナーゼは脳梗塞や心筋梗塞の予防に効果があるといわれています。
納豆を夜に食べたほうがいい理由
納豆はどのタイミングで食べても良い食品ですが、含まれる成分のうちナットウキナーゼによる血栓を溶かす効果を最大限引き出すために、夜に食べることをおすすめします。
血栓は血管の損傷に加え、血流が滞ることでも生成されるため、活動の少ない夜に作られやすく、ナットウキナーゼの血栓を溶かす効果を発揮させるために夜に食べるのがおすすめです。
参考:
AUTHOR
中村友也
フリーランス管理栄養士。 私立大学の管理栄養士養成課程を卒業後、新卒で高度急性病院で栄養管理、栄養指導に従事。栄養指導件数は300件以上。その後独立しフリーランスへ。 現在は管理栄養士としての知識や経験を活かし、ライターとして健康、栄養ジャンルの記事を執筆。 また、自身の体験を元にしたブログの運営やコミュニティの代表も務めている。
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