美髪になれる?欧米のTikTokerから人気に火がついた話題の「グアシャコーム」の正体
欧米のTikTokerの間でここ最近人気なのがグアシャコーム。グアシャは、日本ではカッサとも呼ばれ、美容愛好家の間で人気のアイテム。フェイスやボディーマッサージの際に利用するヘラやローラーを「見たことがある」という人も多いかもしれないけれど、今注目されているのがコーム(櫛)。グアシャコームは、健康的な美髪を作る最新の秘訣なんだとか。
グアシャコームとは?
TikTokを覗いてみると、何千人ものユーザーが「スカルプ・グアシャ」の実演ビデオを投稿していることが分かります。けれど実際には、これは2022年の新しいコンセプトとは言い難いもの。
まず最初に「グアシャ」とは何か、そしてその効果についてお話しましょう。
グアシャは何世紀もの歴史を持つ東洋医学の手法。天然素材の水牛の角、翡翠のヘラを使い、経絡と経穴の流れに沿ってやさしく擦っていく技法です。ヨガと姉妹関係にあるアーユルヴェーダをプラクティスする人でも、グアシャを使ってセルフケアをする人はとても多いのです。溜まった老廃物の排出促進や血行促進効果、肩こり、腰痛、頭痛、背中の張りなどの症状にも効果が期待できると言われています。
歴史的には、鬱血や風邪などの問題を治療するために首や背中にグアシャを使うことが多かったと言われていますが、ここ最近は、スキンケアやヘアケアのために顔や頭皮にグアシャをする人が増えました。これらは、より現代的な使い方になります。
スキンケアとしてグアシャを使う人は以前から多かったのですが、最近ではグアシャコームで頭皮マッサージをする人が急増中。それは、頭皮の血流を促進し、毛根を健康にし、髪を太く豊かにする効果が期待できるからだと言われてます。
このグアシャで頭皮マッサージが人気になったことから、いくつかのブランドはグアシャコーム、伝統的な櫛のような形をしたデザインのものを発売しています。
もちろん、それが手に入るようであれば、もちろん◎。けれど、もしあなたが通常のグアシャ(ヘラ)を持っているようでしたら、わざわざこのトレンドに乗るには必要はなし。
グアシャコームかヘラ状のグアシャを使うかは、個人の好み。筆者は、ヘラ状のグアシャでの頭皮マッサージでも充分に感じています。また、ヘラ状のグアシャであれば、頭皮だけでなくフェイスやボディーなど全身に使うことができるので、これから購入を検討しているという方にもおすすめです。
グアシャは髪の毛の成長を促す?
グアシャをわかりやすく一言で表すとしたら、筆者は”指圧の一種”と答えます。それは顔、ボディーそして頭皮に対してもそう。そして、これこそ、髪の成長を促すものと言えるのではないでしょうか。
グアシャを使って頭皮を指圧すると、頭皮の血行が良くなります。頭皮の血流が低下すると、頭皮環境が乱れにつながります。なぜなら血液が栄養や酸素を頭皮に送り届けることで、健康な髪が生えると言われているから。ですので、どれだけ良い栄養を摂ったとしても頭皮の血流が低下していると髪が栄養が届かなくなることも…栄養が足りていない髪は、細くてきれぎれで、髪のボリュームが失われてしまうことも。
グアシャコームやフェイスツールの頭皮への使用方法
使用方法
- 頭皮にオイルを塗ります。根元にそって、手で優しくオイルを肌に擦り込むようにしましょう。
- 次に、頭頂部の中心から、頭に対して25度の角度で道具を持ち、優しく(これが重要!)圧力をかけながら耳に向かってなでおろします。
- そのまま頭皮の周りを回転させながら、頭全体を覆うまで、3~5回繰り返すと◎。
注意点
グアシャでの頭皮マッサージは、頭皮に負担をかけすぎることがあるため要注意。強めがお好みの場合でも、”優しく”マッサージすることがポイントです。また、道具が髪を引っ張ってしまうと、毛包に炎症やストレスを与える可能性も。グアシャコーム(あるいはヘラ状のグアシャ)を使うときは、圧力をかけすぎずに頭皮に優しく滑らせ、髪を引っ張らないようにする必要があります。
また、脱毛症が進行している場合は、指圧などの頭皮への刺激よりも、かかりつけ医や専門医にご相談下さいね。
髪の毛だけじゃない?グアシャを使った頭皮マッサージの効果
こり固まって血行が悪い頭皮をグアシャを使って優しくマッサージすることで、髪の毛だけではなく皮膚でつながっている顔や首にも影響します。筆者は、PC作業で疲れた日などは顔のフェイスラインがボケていたり、肌のハリが薄くなりたるみが気になることが多いのですが、頭皮マッサージをするとリフトアップや、顔色が良くなることがすぐに分かります。
「頭皮マッサージ」というとつい億劫になってしまうかもしれませんが、例えばメイク落としのついでにやったり、お風呂上がりのパック中などに行うなどは気軽にできるのでおすすめです。
ぜひ、気になる方は取り入れてみてはいかがでしょうか。
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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