あなたに忍び寄る「サイレントキラー」最悪の事態を避けるために日常的にできる3つのこと

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 あなたに忍び寄る「サイレントキラー」最悪の事態を避けるために日常的にできる3つのこと
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「サイレントキラー」という言葉をご存知でしょうか?直訳すると「静かなる殺し屋」。何やら物騒な言葉ですが、気づかないうちに進行して致命的な合併症を引き起こす病気のことです。大きな病気をしたことがないというあなたこそ、注意すべきかもしれません。 そこで今回は、決して他人事ではない「サイレントキラー」について、その意味や対策方法について解説します。最悪の事態を避けるためにできることを、今のうちにチェックしましょう。

サイレントキラーとは

サイレントキラー

サイレントキラーとは、自覚症状がないまま、致命的な合併症を誘発する病気です。主に高血圧・脂質異常症・糖尿病などを含めた生活習慣病全般を指しています。

これらの生活習慣病が「サイレントキラー」と呼ばれるのは、知らないうちに進む動脈硬化が原因です。

動脈硬化は、ほとんど自覚がないまま、血中のコレステロールが増えて血管の壁に蓄積し、血管が硬く狭くなります。

その結果、命に関わる病気をある日突然発症するのです。

動脈硬化

サイレントキラーと呼ばれる高血圧・脂質異常症・糖尿病について、次で詳しく解説しましょう。

高血圧

高血圧

高血圧とは、病院や健診施設において収縮期血圧(最大血圧)が140mmHg以上、もしくは拡張期血圧(最小血圧)が90mmHg以上の状態を指します。

また自宅で図る場合は、施設で測る時よりも5mmHg低い数値が基準となり、収縮期血圧(最大血圧)が135mmHg以上、もしくは拡張期血圧(最小血圧)が85mmHg以上です。

一般的に高血圧の初期は、自覚症状がほとんどないと言われており、血圧を測定するまで高血圧と分からないケースが多いでしょう。

高血圧が続くと知らないうちに動脈硬化が進行し、脳出血や心筋梗塞などの深刻な合併症を引き起こします。

脂質異常症

脂質異常

脂質異常症は、血液中に存在するコレステロールや中性脂肪といった脂質が多すぎる病気を指します。以前は、高コレステロール血症(高脂血症)と呼ばれていました。

脂質異常症は、以下のコレステロール値を基準に判断されることが多いようです。

  • LDL(悪玉)コレステロールが140mg/dL以上の場合、高LDLコレステロール血症
  • HDL(善玉)コレステロールが40mg/dL未満の場合、低HDLコレステロール血症
  • 中性脂肪(トリグリセライド)が150mg/dL以上の場合、高トリグリセライド血症

脂質異常症は、自覚症状がほとんどないため、早期発見が難しい病です。

そのため、定期的に健康診断を受けて、コレステロール値をチェックする必要があります。

脂質異常症を放置すると、動脈硬化が進行し、狭心症や脳梗塞などを引き起こすリスクが高まるため注意しましょう。

糖尿病

糖尿病

糖尿病とは、血液中のブドウ糖の濃度、つまり血糖値が高い状態の病気です。

血糖値は、インスリンによって調整されていますが、インスリンの量や働きに問題が起こると、血糖値が高くなります。

正常な血液中のブドウ糖濃度は、空腹時の血糖値が110mg/dL未満、75gOGTTが140mg/dL未満です。

しかし、それ以上になると糖尿病予備軍や糖尿病と診断されます。

初期の糖尿病は、自覚症状がほとんどないため、気づかない人が多いでしょう。

糖尿病は、壊疽や脳梗塞、狭心症といった命に関わる合併症を引き起こします。

特に動脈硬化が進行し、血管が詰まって足が壊疽してしまう「下肢閉塞性動脈硬化症」は、足を切断しなければならない恐ろしい合併症です。

サイレントキラーを回避するためにはコレステロールの管理が重要

コレステロール

高血圧・脂質異常症・糖尿病で共通しているのは、血管や血液に関わる病気という点です。

血管や血液の健康には、コレステロールが大きく影響しています。

そのため、健康リスクを回避するためにはコレステロールの管理が重要です。

コレステロールとは、人間の体内にある脂質の種類です。ここでは、コレステロールの働きについて解説します。

善玉コレステロールと悪玉コレステロール、それぞれの役割

コレステロールには、HDL(善玉)コレステロールとLDL(悪玉)コレステロールがあります。

HDL(善玉)コレステロールの働きは、体内で増えすぎたり血管壁に蓄積したりしたコレステロールを回収し、肝臓へ戻すことです。

一方でLDL(悪玉)コレステロールは、肝臓から全身にコレステロールを運ぶ働きがあります。

コレステロール

コレステロールが体内で増えすぎると動脈硬化を促進させるため、LDL(悪玉)コレステロールは悪いものと思われがちですが、実はそうとも言い切れないのです。

血液中のHDL(善玉)コレステロールとLDL(悪玉)コレステロールは、一定の量で保たれているのが正常であり、どちらも必要な存在です。

コレステロールは、健康な身体を維持するために必要な細胞膜やホルモン・胆汁酸の原料となります。

そのため、コレステロールが不足すると、肌が荒れたり血管の細胞が弱くなり脳出血を起こしたりするでしょう。

「若いし、関係ない」「悪玉コレステロールの値が低いから大丈夫」と思っていない?

2018年の国民健康・栄養調査によると、日本人の40歳以上の高コレステロールの割合が52.3%にも達していることが分かりました。これは、40歳以上の2人に1人が高コレステロールであるということです。

ですが、若い人も油断はできません。LDL(悪玉)コレステロールは普段の食生活で増えるため、若い人でも値が高くなる可能性があるのです。

コレステロールの多い食品(卵・動物性レバー)や飽和脂肪酸(ひき肉・洋菓子)を好んで食べる方は、LDL(悪玉)コレステロールが増加しやすい傾向です。

年齢に関わらず、LDL(悪玉)コレステロールの値を増やさないように注意しましょう。

また、最近の研究では、悪玉コレステロールの値を減らすことと同じぐらい、悪玉コレステロールと善玉コレステロールのバランス(LH比)を整えることが重要だと言われています。つまり、悪玉コレステロールを減らすだけでは不十分ということ。

では、どうすればLH比を整えることができるのでしょうか?

コレステロールのLH比を整えるためにできる3つのこと

HDL(善玉)コレステロールとLDL(悪玉)コレステロールの比率である「LH比」を整えるためには、運動・食事・サプリメントの3つの方法があります。ここでは、それぞれの方法について解説しましょう。

運動

運動

適度な運動は、中性脂肪を低下させ、HDL(善玉)コレステロールを上げる効果が期待できます。特に有酸素運動は、LDL(悪玉)コレステロールを減らしつつ、HDL(善玉)コレステロールの増加に効果的です。

たとえば、週3日以上30分のウォーキングをするだけでもよいでしょう。

運動習慣を続けることが大切です。

食事

食事

LH比を維持するためには、大豆や野菜、魚を中心とした食事を心がけるのがポイントです。

たとえば、EPAやDHAを含むマグロやサンマ、イワシなどは、血液中のコレステロールを減らす役割があります。

また大豆は、LDL(悪玉)コレステロール値を下げる効果があるため、豆腐や納豆などで食事に取り入れましょう。

他にも食物繊維を多く含む野菜や海藻は、コレステロールを身体の外へ排出するのを助けます。

肉類を食べる際は、コレステロールの少ない赤身を選ぶのもポイントです。

サプリメント

サプリ

コレステロール値を下げるために、サプリメントを飲むのも良いでしょう。

たとえば、ポリコサノールという成分には、コレステロール値を下げ、LH比を整える働きがあると注目されています。

ポリコサノールとは、米ぬかやサトウキビといった植物性ワックスから抽出した、炭素数20以上の高級脂肪族アルコールの混合物です。

ポリコサノールには、血中のLDL(悪玉)コレステロールを減少させ、HDL(善玉)コレステロールを上げる効果が期待されています。

コレステロールを管理してサイレントキラーから身を守ろう

コレステロールの管理は、サイレントキラーから逃れるための重要なポイントです。そのため、日々の運動や食生活を整えることを意識しましょう。また忙しい現代人にとっては、サプリメントも強い味方。サプリメントを効率的に取り入れることもおすすめです。

人生100年時代を健康な身体で過ごしましょう。

文/松田時子
写真/Adobe Stock

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ヨガジャーナルオンライン編集部

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ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。

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