「咀嚼筋(そしゃくきん)」とは、字のごとく咀嚼する(物を噛む)ときに使われる筋肉です。頬骨から下あごにかけてついている「咬筋」は奥歯で噛んだときにぽこっと大きく盛り上がる筋肉で、ちょうどエラと呼ばれるあたりになります。
頭蓋骨の側面に位置する「側頭筋」は一見噛むことに関係なさそうですが、下あごに付着しているため口を閉じるときに働きます。どちらの筋肉も頭部の中では大きい部類となり、浅い部分に存在します。そのため過剰に緊張してしまうとこれらの筋肉が肥大し、エラが張っているように見えると考えられます。
理由としては以下のことが考えられます。
・寝ている間の歯ぎしり
・無意識の食いしばり
・硬いものをよく食べる
歯ぎしりや食いしばりは歯並びや嚙み合わせ、ストレスが関係すると言われています。睡眠中や無意識に起こることが多いので自覚しにくいかもしれませんが、今回ご紹介した咀嚼筋の肥大や歯のすり減り、ひび割れなどでチェックしてみましょう。
1)奥歯を噛んだ時にぽこっと盛り上がる咬筋を見つける(頬骨と下あごの間)
2)手をグーにして、その部分に当てる
3)軽く口を開けてクルクルと円を描くように揉みほぐす
1)側頭筋も奥歯を噛みしめた時にこめかみあたりがぽこっと動くので、その部分を見つける。
2)手をグーにするか、人差し指・中指・薬指で3の手を作り側頭筋に当てる(3の手の方が力を入れ過ぎずにできる)
3)強く力を入れると頭痛につながるため、優しくまた円を描くようにほぐす
手で耳のフチをつまんで、前回し・後回し3周ずつ行う。