思考のクセが疲労の原因に?自分で自分を疲労させてしまう方へのアドバイス【疲労回復とヨガ#8】

 思考のクセが疲労の原因に?自分で自分を疲労させてしまう方へのアドバイス【疲労回復とヨガ#8】
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井上敦子
井上敦子
2020-07-18
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ヨガクラスの中での例を考えてみましょう。初めて行う、難易度の高いチャレンジポーズにトライしたとします。難易度が高いポーズなので、クラスのほとんどの人がそのポーズを完成させることが出来ません。当たり前のことです。その時、Aさんは『こんなポーズもあるのですね!楽しいです!』と失敗を気にすることなくニコニコしています。新しいポーズとの出会いを喜び、失敗を気にせず楽しんでいる。

それに対してBさんは、ポーズを完成させることが出来なかった自分を責めます。『私の力が足りないからだ』『出来ない姿を見られて恥ずかしい』…Bさんは、出来なかった自分を責めてしまうような無意識の心のクセが強いので、自分を卑下してしまいます。

またCさんは、普段と違うポーズにチャレンジしなければいけないことに不安とストレスを覚えます。クラスそのものに居心地の悪さを覚えるかも知れないし、講師である私に対して不満を覚えるかも知れません。新しいことに無意識に抵抗してしまう心のクセが強いので、落ち着いてクラスに臨むことが難しくなります。

このようにクラス中に同じポーズを行ったとしても、起きる心の動きや個々の反応は様々です。それはもちろん、個性なのだともいうことも出来ます。しかしながらBさんやCさんのような心の動きは、自分で自分を疲労させてしまう原因になっていることは明らかです。 

疲労は外的な要因で生み出されることもありますが、心の疲労に関しては特に、自分の思考のクセが疲労を作り出していることがとても多いものです。疲労する必要のないとことで疲労をしてしまう人、必要以上に疲労感が強い人は、一度自分の思考のクセと向き合ってみてはいかかでしょうか?外側に起きることは変えられなくても、自分自身に起きることは意識次第で変化させることが出来ます。もしかしたら、毎日がもう少しラクで楽しいものに変わっていくかも知れません。

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