思考のクセが疲労の原因に?自分で自分を疲労させてしまう方へのアドバイス【疲労回復とヨガ#8】

 思考のクセが疲労の原因に?自分で自分を疲労させてしまう方へのアドバイス【疲労回復とヨガ#8】
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井上敦子
井上敦子
2020-07-18
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クセに気が付く⇒クセを見直す習慣を

思考のクセというのは、今までの人生の経験から学び培ってきたプログラムのようなものです。このプログラムが自分を疲労させてしまう原因になっているのであれば、その無意識に起きている思考のプログラムを書き換えていけば良いのです。

ヨガの練習では、『クセに気が付く』ことを大切にします。クセに気が付くことが、そのクセを見直し正していく過程のファーストステップだからです。ヨガのポーズの練習であれば、身体のクセに気が付くように注意深く練習を進め正していきます。一方、思考のクセに関しては、ヨガの教えを学びながら自分の思考のクセを正していきます。

思考のクセを正していく順番と方法

  1. 物事に対する反応に注意を払う
  2. 反応が強く出た事柄を書き留める
  3. 反応した時の思考のクセを書き留める
  4. そのクセが出てきた時に癖を正そうとする
  5. クセに気が付くたびに正していくことを習慣化する
  6. 新しいパターンがいつの間にか作られる

最初は難しいと感じるかも知れませんが、慣れてしまうとクセに向き合うことが日常的に出来るようになっていきます。反応を認識するだけでも、日々の流れが変わっていくこともあります。そんな新しい発見を楽しみながら続けていきましょう。

あるがままを見る

ヨガの教えでは、【あるがままを見る】練習が自分の生活をより豊かに導くカギだと教えます。中立な事実に対して自分の思い込みやクセを乗せ、自分流の世界を見てしまうことがとても多いからです。自分で自分を縛ってしまい苦しみを生み出すことは、古代から人間を苦しめる一つの要因だったのですね。

思考のクセを知り、人間の持つ普遍的な苦悩のシステムを知り、日常をより豊かで心地の良いものに変えていきましょう。あなたの疲労の原因が、少しずつでも解消されていきますように。

ライター/井上敦子
20代前半、心身のバランスを崩していた時期にヨガに出会い、不眠症をヨガで克服した経験を持つ。30代半ばに勤めていた大手企業を退社し、ヨガ講師に転身。現在は、『眠りのヨガ』と呼ばれるヨガニードラを、古典的な手法に加え最先端の欧米の手法も深く学びながらクラスを展開している。15年間の会社員生活の経験から、現代人の抱えやすいストレスをリリースするクラスを得意とし、導者養成講座・コラム執筆・アプリ監修・海外リトリート主催など幅広く活動中。

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