米国心理学者に聞く「喜びを迎え入れるための瞑想法」とは

 米国心理学者に聞く「喜びを迎え入れるための瞑想法」とは
AC まぽ
広告

実際にやってみよう

感謝と喜びを喜んで受け入れる

喜びを感じるもうひとつの方法は、時間をかけて感謝の瞬間を経験することだ。感謝と喜びの感情を心と体の中に招き入れるのだ。この練習では、時間をかけて自分が感謝するものを思い出す。研究によって、感謝する瞬間を思い出す練習を定期的にしている人は、していない人よりも人生を楽しんでいて、抑鬱感を感じにくいことがわかっている。以下の練習は、夜寝入る前に行おう。

目は開いていても閉じていてもよい。肌に触れる空気、体に触れている物の表面の感覚、呼吸をしている体、全身の感覚など、自分を取り囲む環境と音を受け入れよう。

体の中に感謝と喜びの感情を受け入れよう。友人や動物に対する気持ちでも、住んでいる場所、誰かにしてもらったこと、衣食住が足りていること、または単に生きていることに対する感謝でもよい。感謝と喜びの感情が全身に広がっていくのを観察しよう。心の内側に微笑みがあって、心が温かくなっていることを感じよう。感謝の気持ちが全身に広がって、自分のまわりの空間を満たしていくのを感じよう。

次に、失望、悲しみ、不満のような反対の感情が起きてくるかどうか観察しよう。そのような感情が生まれてきたら、喜んで受け入れよう。そして、感謝と喜びの感情を受け入れよう。不満を感じているあらゆる部分を喜びで満たそう。大丈夫だと感じたら、反対の感情をすべて手放して、これといった理由もなく感謝と喜びだけを感じる。

用意ができたら、目を数回開け閉めしながら、毎日感謝と喜びを感じることを誓う。その後、どこにいても、何をしていても、誰と一緒にいても、感謝と喜びは常に自分と共にあることを心に刻みながら、普段の活動をいつものとおり行う。こうすることは、自分自身とも自分のまわりの世界ともつながっていると感じるのに役立つ。瞑想をしている間、眠りに入る前や目覚めたとき、そして日常生活の中で、安心して感謝と喜びの感情に頼ってほしい。少しずつでいいので毎日定期的に感謝と喜びを「服用」することが、全身の健康と幸福感を高めるのに大いに役立つ。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告

by Richard Miller,PhD
translation by Setsuko Mori
yoga Journal日本版Vol.67掲載



RELATED関連記事