まずは背筋を伸ばしてから!「ねじる系」ポーズのポイント【秋バテ対策に効果的】
ヨガのレッスンや自宅でのストレッチの最中に高確率で出てくる「ねじる系」のポーズは、内臓機能の活性化や自律神経のバランスの調整、腰痛の予防などに効果を期待できます。そんな「ねじる系」のポーズですが、簡単そうに見えて体を痛めたりせっかくの効果を低減させたりすることがあるので、今回はポーズを取る時の注意点をご紹介します。
心と体の秋バテ対策にはねじる系のポーズがおすすめ
夏の暑さに体が対応できなくなることで生じる不調が夏バテですが、秋になりやっと暑さが去ったとホッとした途端、今度は秋バテの症状に悩まされているという人も多いのではないでしょうか。秋バテとは夏の間の食生活の乱れから内臓機能が低下、朝晩と日中の気温差が体への負担になって自律神経のバランスが乱れ、疲れ・ダルさを感じる、他にも日照時間が短くなってくると心の不調が生じることもあります。
そんな秋バテ対策として役立ってくれるのが、ヨガのレッスンや自宅でのストレッチなどでもよく行われる上体をねじるポーズです。ねじる系のポーズは内臓機能の活性化や自律神経のバランスを整える効果などが期待できます。ただし、力任せにねじるのは怪我のもとになるので注意が必要です。次のポイントを押さえて、安全に、そしてより効果的にねじる動きを取り入れて秋バテ対策をしていきましょう。
ねじる系のポーズを行う時、特に気をつけたい注意点が以下の3つです。
● 土台を安定させる…座位でポーズをおこなう時は、左右の座骨に均等に体重を乗せて下半身を安定させることで、ねじりが深まり効果を得やすくなります
● 背筋を伸ばす…背筋をスーッと伸ばすことを意識しましょう。背筋が伸びていない状態でねじる、力づくでねじるのは怪我のもとだからです。尾骨~頭頂部にかけて、スーッと背筋を伸ばしましょう。背中や腰が丸まりやすい場合はお尻の下にヨガブロックやたたんだブランケットを敷いてもOKです
● みぞおち~胸~首の順番にねじる…腰だけ強くねじると腰痛の原因になります。また、首から強くねじるのも首を痛める恐れがあるため、みぞおちのあたりから上に向けて少しずつ上体をねじっていきましょう。
座りながらできる簡単ねじる系ストレッチ
内臓機能や自律神経のバランスの他にウエストの引き締めにも効果を期待できるねじる系のポーズ。食欲の秋でお腹まわりがサイズアップしてきたと感じるときの運動メニューに加えるのも良いと思います。
今回は簡単にできるねじる系ストレッチをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
<やり方>
1)あぐらの姿勢になり、胸の前で手のひら同士を合わせて合掌する。あぐらで座るときのポイントは手でお尻のお肉をかき分け、左右の座骨(お尻の下のほうにある尖った骨)に均等に体重を乗せて骨盤を立てること。土台がグラつかないようしっかり安定させましょう
2)息を吸いながら、背骨の間隔を広げスーッと頭頂部を高くするイメージで両腕を頭上に伸ばす。腕は肩幅に開き、指先で天井を押すようにしましょう。背筋を伸ばすと腰が反りやすくなるのでヘソを引き込んでおきます
3)息を吐きながら上体を右にねじる。左手は右ひざの上、右手は体の後ろに指先をついて、みぞおちから上に向けて5呼吸ほどツイストしましょう
4)息を吸いながら正面に戻ったら、今度は左にねじる。呼吸でお腹を動かしにくく感じたらねじりを少し緩めてみましょう
AUTHOR
高木沙織
ヨガインストラクター。「美」と「健康」には密接な関係があることから、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。ヨガインストラクターとしては、骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスなどボディメイクをサポートし、野菜や果物、雑穀に関する資格も複数所有。“スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ボディメイクや食に関する記事執筆・イベントをおこない、多角的なサポートを得意とする。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。
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