更年期女性にとって、夏は鬼門?夜間のホットフラッシュに悩んでいた私が試して良かった〈夏対策〉とは

 更年期女性にとって、夏は鬼門?夜間のホットフラッシュに悩んでいた私が試して良かった〈夏対策〉とは
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高本玲代
高本玲代
2024-07-17

更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

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更年期にはホットフラッシュなどほてりが出やすいため、夏が鬼門という方も多くおられます。梅雨明け前は天候も安定しないので、自律神経が乱れやすく、夏バテのような症状が早々に出られる方も多くおられます。

治療の観点から

ホルモン補充療法はホットフラッシュに改善に役立ちます。ほてりがひどい、寝汗がひどくて眠れない、などは是非婦人科を受診してご相談なさってください。ホルモン補充療法が使えないという方もいるので、既往症など全て医師に相談し、場合によっては漢方を処方してもらうこともあるかと思います。

自分自身一番効果があったこと

私自身、2年前は夜中にいきなりほてりが出て大汗をかくということがありました。その時は水枕をいつも横に置いて、目が覚めたら使う、冷えてきたら外す、という形でしていました。その後ホルモン補充療法などもやりましたが、昨年から寝汗はピタッととまりました。理由は運動をして汗をかくようになったからです。朝の散歩をするようになり、適度に汗を書くようになると体温調節がうまくいきやすくなりました。

散歩
朝の散歩をするようになり、適度に汗を書くようになると体温調節がうまくいきやすく。photo by Adobe Stock

更年期になると「汗をかくのが嫌だ」と引きこもる方が多いのですが、日中はともかく少し気温が下がった朝や夜は少し外に出て体を動かす方が、夏バテもしにくくなります。お風呂に入って汗をかく、という方法もありますが、私の場合は散歩をしてそのままお風呂に入ってスッキリ!というのが今のルーティンになっています。

そうすると自然と眠りも深くなり、夜中に目が覚めるどころか、朝まで熟睡できるようになってきました。

ただし、今日明日散歩したからといってすぐに効果が出るわけではありません。必要な治療で底上げをしつつ、中長期的にこの問題が改善できるように運動をしていく、といった向き合い方が大事になってきます。生活習慣改善は「未来の投資」と思ってやってみてください。

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AUTHOR

高本玲代

高本玲代

フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。



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