コンビニで何を選ぶのが正解?管理栄養士が教える「栄養バランスが整う」コンビニランチの選び方
「仕事が忙しくて、ランチはさっと済ませたい」「家事や育児に追われて、昼食を作る時間がない」そんな時に便利なのがコンビニエンスストアの商品ですよね。近くにあって、さっと買えるので、よく利用する方も多いのではないでしょうか。 ただ選び方によっては、栄養が偏りがちになることも。今回は栄養バランスを整える賢い選び方をご紹介します。
コンビニランチの傾向とは?
コンビニで商品を選ぶ時は何を選びますか?揚げ物や甘い物などは食欲をそそり、ついつい手を伸ばしてしまいがちです。またいつも似たような商品ばかりを選んでいる方も多いのではないでしょうか?コンビニの商品や選び方はそれぞれなので一概には言えませんが、一食で考えた時に陥りやすい傾向は以下の通りです。
<多くなりやすいもの>
・炭水化物
・脂質
・塩分
<不足しやすいもの>
・たんぱく質
・食物繊維
・ビタミン、ミネラル
つまり、バランス良く選ぶためのポイントは、「炭水化物であるご飯やパンを控えめにして、たんぱく質である肉や卵と、食物繊維が摂れる野菜を積極的に選ぶこと」です。
賢い選び方をマスターしよう
ここからはどうやったら栄養バランスが良くなるか、具体的な例をあげながら見ていきましょう。
例①:おにぎり(梅干し)+おにぎり(昆布)
→片手で手軽に食べられるので、お昼はおにぎりがメインという方も多いのではないでしょうか。ただこの選び方だと、たんぱく質や野菜がほとんど摂れません。おにぎりを選ぶなら梅干しや昆布ではなく、鮭や納豆などのたんぱく質が取れるものの方がおすすめ。また雑穀米やもち麦を使ったおにぎりを選ぶと不足しがちな食物繊維も摂れやすくなります。野菜サラダや野菜ジュースなどを足すと、ビタミンやミネラルの補給になりますよ。
例②:メロンパン+カフェラテ
→甘いものが好きだと選びたくなる組み合わせですが、メロンパンとカフェラテは、共に糖質や脂質が多く、カロリーは高くなりがち。一方でたんぱく質やビタミン、ミネラルは不足しがちです。菓子パンではなく、たんぱく質や野菜が摂れるハムレタスサンドイッチにした方がバランスは整いますよ。またカフェラテの代わりに、ゆで卵やサラダチキン、ヨーグルトなどをプラスすると、糖質や脂質は抑えながら、たんぱく質が摂れます。
例③:ざる蕎麦
→ヘルシーで喉越しの良いお蕎麦は、これからの暑い時期は食べたくなりますよね。ただこれも炭水化物がメインで、たんぱく質やビタミン、ミネラルは不足しがちです。蕎麦単品だけを選ぶのではなく、肉じゃがや生春巻きのような、たんぱく質と野菜が入ったお惣菜をプラスしてみてはいかがでしょう。同じ麺類であれば、冷やし中華のように、たんぱく質(チャーシューや卵など)、野菜(きゅうりやトマトなど)が入っているものを選んでみてください。
選び方を少し工夫することで、栄養バランスが整います。是非意識をしてみてくださいね。AUTHOR
和田 梓
管理栄養士。これまでヘルスケアIT企業にて、ダイエット・糖尿病・IBD・CKDなど、幅広い悩みに向けたレシピ開発を100件以上行う。その他、記事執筆、WEBページの企画・編集、保健指導などに従事。ハーブやスパイスを使った創作家庭料理が得意。
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