専門家に学ぼう【管理栄養士・鍼灸師・内科医が解説】発熱時にすぐに熱を下げる「3つの対処法」
熱が出たときの中国伝統医学のヒント
鍼灸師でシカゴにあるMoon Rabbit Acupuncture(ムーン・ラビット・アキュパンクチャー)の創設者であるグッドラン・スナイダーさん(D.Ac/M.S.Ac:鍼灸学博士および修士)は、「中国医学では、免疫系を刺激して体内にこもった熱を汗で出すことで熱を治療します」と言います。彼女によると、少し汗をかけば体温を下げることができますが、汗をかきすぎると脱水症状を引き起こし、疲労感や倦怠感の原因になるそうです。
お茶を飲む
ホットジンジャーティーやシナモンティーは、「放線」といって、毛穴を開いて発汗を促す作用があります。ミントティーは清涼感とスパイシーさを兼ね備えているので、体を冷やしながら汗を出すことができます。
ボーンブロスを飲む
「ボーンブロスは現代のトレンドでだけでなく、何千年も前から中国の伝統医学で使われてきました」とスナイダーさんは言います。「免疫力を高めたり、栄養を補給したり、食欲不振の時にお腹を満たしたりするために使います」。自家製でない場合には、ナトリウムが少ないものを探しましょう。
ツボを押す
スナイダーさんによると、熱を下げるためには体の2つの主要なツボが使われます。「熱があるときに、それぞれのツボを優しく押すと、一時的に楽になります」と彼女は述べます。
“曲池" (LI 11 Quichi)“:肘の屈曲線の外側と外側の端にあります。高熱を下げるための原則的なポイントです。
“合谷(LI4 Hegu)”:手の親指と人差し指の間にある肉付きの良い部分です。悪寒や発熱、発汗、頭痛などの症状に効果があります。
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ヨガジャーナルアメリカ版
全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。
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