【究極のアンチエイジング】空腹こそが健康のカギだった! 話題の「16時間断食」のやり方と注意点

 【究極のアンチエイジング】空腹こそが健康のカギだった! 話題の「16時間断食」のやり方と注意点
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半田葉子
半田葉子
2021-09-06

最近よく耳にする「16時間断食」。現代は「飽食の時代」とも言われ、「食べ過ぎた身体を休め、細胞を回復・活性化させる」という意味で話題になっています。「なぜ16時間断食が良いのか」「私たちの身体の中で起こっていること」そして「気をつけること」「継続させるためには」を、実践者でもあり、多くの「お腹(腸)」に触れてきたバウエル腸セラピストの半田葉子さんが解説。

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16時間断食とは

身体に16時間食べ物(栄養)を入れず飢餓状態を作ることで、自らの成分などを分解し細胞が活性化するというもの。この細胞の活性化を「オートファジー」と言い、肌の再生や病気の予防(未病)、体質改善などにつながると言われ数年前より注目を浴びています。

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オートファジーとは

この「オートファジー」、2016年に東京工業大学の大熊良典栄誉教授がノーベル生理学・医学賞を受賞したことで広く知られるようになりました。「自ら(Auto)」を「食べる(Phagy)」という意味を持つ「オートファジー(Autophagy)」。パーキンソン病など神経変性疾患にも関係すると言われ、世界中で大きな注目を集めています。

細胞を内側から新しく作り替えるというオートファジー。実はこの機能、人だけでなく動物や植物、酵母に至るすべての真核生物すべてに備わっている細胞内の浄化やリサイクルシステムです。

例えば人や動物が生きていく上で必要な「食べ物」。同じように植物には「水や土・光合成」など、酵母菌は「糖」など、外からのエネルギーをもとに私たちは生きています。生き物には、飢餓状態になった時にも生き延びる力が元々備わっています。現代の先進国では「飽食の時代」とも言われスーパーに行けば四季に関係なく商品が並び、地域に関係なくインターネットで希望の商品を手に入れることもでき、飼われている動物は自分で獲物を見つける必要もありません。

しかし自足自給のような自然に添った暮らしをしている人や野生動物、自生している植物はそうはいきません。必要なエネルギーを自然界から得られなくなった時は、自分の身体の中にあるものをエネルギー源として細胞を活性化させます。それがオートファジーです。

オートファジーの役割

オートファジーが活性化すると、細胞内のタンパク質を分解して再利用、古い細胞や身体の中の老廃物をもエネルギーに変え消費されることがわかっています。「細胞内のリサイクル」とも言われ、私たちの身体の炎症を抑え、さまざまな体質改善が期待されます。

【オートファジーの活性化がもたらす作用】

・自己免疫力が高まる 
・病気の予防(がん・高血圧・認知症などの未病)
・不眠改善
・寝起きが良くなる
・老化を遅らせる
・肌ツヤが良くなる
・便通が良くなる
・アレルギーの軽減 など

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