ムドラーとは
mudra

ムドラとは、体の健康や心のバランス、そして精神的な覚醒を促してくれる、手や顔や体を使ったジェスチャー。

「mudra」は喜びや魅力を意味する「mad」と、引き出すを意味する「rati」という2つの言葉が組み合わさってできた語で、「身ぶり、印、封印、態度、特性」といった意味がある。手の指にはそれぞれに意味や作用があると考えられ、手の形の組み合わせにより、チャクラなどの生命エネルギーに働きかけ、それにまつわる肉体や精神のバランスを調えていく手法である。ムドラには沢山の種類があり、高度な精神修行として、精密なプラーナ(生命エネルギー)を高めるテクニックとして伝えられてきた。

空海が日本に伝えた真言密教では、それぞれの仏を表す手印を組み瞑想することで、仏と自己を結び、その仏が象徴する悟りを得る、という修行法がある。

代表的なムドラの1つである「チンムドラ」は、親指と人差し指の先を触れて輪を作り、他の指3本は真っすぐ伸ばす手印で、主に瞑想の際に行われる。親指はブラフマン(最高位の意識、神聖な力)を、人差し指はアートマン(人間の意識)を象徴する。このジェスチャーを行うことで、思考を超えて微細なエネルギーに働きかけ、小さな自分(個人)と大いなる意識(宇宙・神)を繋げることをサポートする。

その他の呼び名

ムドラ

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