【初心者の疑問】返事してOK?レッスン中の「どうしたらいいかわからない」正解は

 【初心者の疑問】返事してOK?レッスン中の「どうしたらいいかわからない」正解は
photo by Elly Fairytale/canva
高木沙織
高木沙織
2020-03-08

レッスンの最中、インストラクターが身体に触れて体勢を微調整していく“アジャスト”。実際に受けてみると、このアジャストの最中というのは、「どうしていればいいのかわからない」という人が意外と多いようです。なかには、インストラクターの言葉に元気よく、「はいっ!」と返事をしてしまう人もいるのですがこれってアリ?

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アジャストの役割

ヨガにおける“アジャストアジャストメント)”は、アーサナを安全におこなうためだったり、身体にかかる負担を軽減させるためにおこなわれます。そして、生徒さん自身が身体への意識を高めるための手助けになるものであると言うこともできるでしょう。これは、アジャストを受けたときに、「あ、この体勢になると呼吸も身体も楽になる」というような感覚であったりもします。

方法としては、インストラクターが身体に触れてパーツの向きや力の入れ加減を正したり、言葉のみで誘導したりすることが多いのですが……そんな“アジャスト真っ只中”にいるとき、実のところ、「どうしていればいいのかわからない」と思っている人は少なくないようなのです。

みなさんは次のような言動に心当たりはありませんか?

返事をしてしまう

インストラクターがアジャストをするとき、無言の場合もありますが、「ここをもう少し伸ばしましょう」「肩の力を楽にして」などと言葉を発することが多いでしょう。

すると、条件反射的に、「はい」と答えたくなってしまう人もいるはず。

その気持ちよくわかりますが、基本的に返事はしなくてもよいでしょう。もちろん、「痛みはありませんか?」のような質問形式の場合は返事が必要になりますが。

レッスン中のアジャストに対して返事をしなかったからと言って、無視をしているような気分になる必要はありません。どうしても理解を示したいときはアイコンタクトや軽く頷く程度で十分です。

身体に力が入ってしまう

いざ、アジャストをされるというとき。「どこを正されるのだろう」と身構えて身体に力が入ってしまう人もいるでしょう。そうなると、本来ならば動くはずの関節可動域が狭まったり、身体の動きが制限されたり、呼吸も止まりやすくなったりする恐れがあります。

心身ともにカチコチの状態で構えず、フーッと一息吐いて身体の力を抜き、リラックスをしてインストラクターに身を任せてしまいましょう。

「どうぞ、好きにしてください」くらいの軽い気持ちでアジャストを受けてみて。緊張しているときにはわからなかった新しい感覚が得られるかもしれませんよ。

我慢してしまう

骨格や関節可動域、柔軟性は人によって異なります。なので、インストラクターがおこなうアジャストに対して違和感や痛みを感じる人がいるのも珍しいことではありません。

よく、「痛いけれど、これでこのアーサナの完成度が高まる」と冷や汗ものの我慢をしてしまう人もいますが、これは危険。身体を痛めてしまっては元も子もないですから。

アジャストに違和感を感じたときは、インストラクターにそっと伝えるようにしましょう。

本当は触れられたくない

アジャストで身体に触れられたくない……、これって私だけ?」

いいえ、そんなことはありません。むしろ、アジャストをされるのが苦手な人のほうが多いのではないでしょうか。筆者もインストラクターになる前のヨガを始めたばかりの頃はアジャストをされることに苦手意識を持っていました。

最近では、直接身体に触れずにヨガブロックやその他のプロップス(小道具)を用いてアジャストをするインストラクターも増えてきていますが、「アジャストをしないでください」とはちょっと言いにくいですよね。

そんなときは、「今日は自分の感覚を確かめながらレッスンに参加したい」というような旨をインストラクターに伝えておくのも一つの手。もしくは、アジャストに入られそうだなと思ったらチャイルドポーズを取ってしまうのも悪いことではありません。

我慢をしたり、嫌な思いをしたりしながらのヨガってどうでしょうか。みなさんが自分のヨガを楽しみ味わうことが大事ですよ。

今回は、アジャストについてのお話しをしました。

何度も通っているスタジオの馴染みのインストラクターであればアジャストにおける相談をしてもよいと思いますが、問題はそうでない場合。上記の項目を参考にしてみてはいかがでしょうか。

ライター/高木沙織
ヨガインストラクター。「美」と「健康」には密接な関係があることから、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。ヨガインストラクターとしては、骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスなどボディメイクをサポートし、野菜や果物、雑穀に関する資格も複数所有。“スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ボディメイクや食に関する記事執筆・イベントをおこない、多角的なサポートを得意とする。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。産前産後ヨガインストラクター資格、Core Power Yoga CPY®、筋膜リリースヨガインストラクター資格を保有。

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