精神科医が教える!簡単に始められる「ワークライフバランス」の整え方

 精神科医が教える!簡単に始められる「ワークライフバランス」の整え方
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精神科で外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーに対してHSP気質に関する発信、書籍刊行など幅広い分野で活動する精神科医しょうさんが、HSPやメンタルヘルスに関する身近なギモンを解説。生きづらいをラクにするためのヒントを連載形式で紹介します。

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こんにちは。精神科医しょうです。

「仕事に追われて、プライベートの時間が確保できない…」
「家事と仕事を両立させるのが辛くて、リラックスする暇がない」

こんな悩みが続くと、心も体も疲れ果ててしまいますよね。あなたにも心当たりがありませんか?実はそれ、ワークライフバランスが崩れているサインかもしれません。ワークライフバランスとは、簡単に言うと仕事と私生活の調和を指し、仕事と家庭、趣味、友人との時間などをうまく両立させることを目指します。これにより、過度な仕事からくるストレスや疲労を避け、身体的・精神的な健康を維持しやすくなり、メンタルにも非常によい影響を与えてくれるんです。そうは言われても、現実はなかなか難しいですよね。

「毎日仕事や家事に追われて、なかなか時間をうまく使えない。ワークライフバランスが崩れてたとしてもどうにもならないよ…」

そんな気持ちもとてもよく分かります。そのため、今回は簡単にできるワークライフバランスの整え方を2つご紹介しますね。実践することで、きっと心の余裕につながるはずです。

簡単にできるワークライフバランスの整え方①時間管理

1つ目は時間管理です。特に仕事上での時間管理は、効率的なタスク処理やストレスの軽減、プライベートの時間確保を可能にし、結果的にワークライフバランスを整える重要な要素です。時間を上手に管理することで、仕事もプライベートも充実させることができるでしょう。そんな時間管理に有効的な方法として「優先順位をつける」という方法があります。簡単なやり方として

ステップ➀タスクリストを作成する。やるべきことを全て書き出す。
ステップ➁重要度と緊急度を評価する。そして各タスクを「重要」と「緊急」の2つの軸で評価し、4つのカテゴリに分ける。

具体的に次のようにカテゴリ分けしてみましょう。

重要かつ緊急: すぐに取り組むべきタスク
重要だが緊急ではない: 計画を立てて後で取り組むタスク
緊急だが重要ではない: 他の人に委任できるタスク
重要でも緊急でもない: 後回しにするか削除するタスク

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このアプローチを使うことで、どの仕事に最初に取り組むべきかが明確になります。これを実践していると、だんだんと自分のペースが見えてきますよ

簡単にできるワークライフバランスの整え方②タイムブロッキング

タイムブロッキングも有効的な方法の1つですね。これは特定の時間を特定のタスクに割り当てる方法で、これにより、集中して作業できる時間を確保できます。では具体的なやり方をお話していきましょう。

ステップ➀スマホのタイムスケジュールアプリや、デジタルカレンダーを用意。
ステップ➁タスクを時間帯に割り当てる。1日の中で特定の時間を各タスクにブロック。

例えば

8:00 - 9:00 | 朝のルーチン、今日のタスクリストを確認
9:00 - 11:00 | 重要なプロジェクト作業
11:00 - 12:00 | メール対応、重要なメールの返信や確認

といった感じですね。

ステップ③休憩時間を設定
→作業の合間に短い休憩を入れて、集中力も維持できるように考える。

ステップ④実行
→計画した通りに時間を使い、タスクに集中する。

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どうでしょうか?慣れるまで少し時間はかかるかもしれませんが、時間管理を上手く行うことでワークライフバランスは少しずつ整っていくはずですよ。もし最初はうまくいかないことがあっても、焦らず、少しずつ自分のペースで取り組んでみましょう。少しでも心の余裕が生まれ、あなたの日常がより充実したものになることを願っています。

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