ビールと枝豆の組み合わせ、実は体にも良い?管理栄養士がすすめる理由とは

 ビールと枝豆の組み合わせ、実は体にも良い?管理栄養士がすすめる理由とは
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疲れたときや暑いときに、ぐびっと飲みたいお酒といえば「ビール」という方も多いのではないでしょうか。ビールに合うおつまみには唐揚げ、焼き鳥、ナッツなどさまざまな食べ物がありますがやはり外せないのが枝豆ですよね。しかし、ビールと枝豆の組み合わせは体にとってよいのでしょうか。今回はビールと枝豆の相性や栄養素についてお伝えします。

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ビールと枝豆の組み合わせって体にいいの?

ビールと枝豆の組み合わせは体にいい?管理栄養士がすすめる理由とは
illustration by なつめももこ

実は、ビールと枝豆の組み合わせは、味の相性がいいだけでなく栄養素の面でもおすすめな組み合わせです。なぜかというと「枝豆がアルコールの分解を助ける」から。それでは詳しく見ていきましょう。

メチオニン

枝豆には必須アミノ酸であるメチオニンが含まれています。メチオニンの主な作用は免疫増強作用、コレステロールを減らす働き、そして「肝機能改善作用」です。

アルコールを分解しているのは肝臓です。ビールを飲むと、当然アルコール分解のために肝臓に負担がかかります。ビールと枝豆を一緒に食べることで、枝豆に含まれるメチオニンが肝臓の働きを助けているというわけです。

ビタミンB1

アルコールを分解し、エネルギーをつくり出すにはビタミンB1の力が必要です。たくさん飲めば飲むほどビタミンB1が必要になるので、お酒をたくさん飲む方はビタミンB1が不足してしまいます。

枝豆にはビタミンB1が含まれています。おつまみを枝豆にすることで、ビールのアルコールを分解するために枝豆のビタミンB1が役立つというわけです。

ただし、メチオニンやビタミンB1が含まれているからどれだけビールを飲んでも安心、というわけではありません。ご自身の体調を考えて飲む量を調整しておきましょう。

(厚生労働省は1日の純アルコール量20gを適量としています。アルコールが5%のビールであれば350ml〜500mlの缶ビール1本が目安です)

【ビールと枝豆】栄養価以外に相性のいい理由とは

ビールと枝豆の組み合わせは体にいい?管理栄養士がすすめる理由とは
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ビールと枝豆の相性がいい理由は他にもあります。「ビールと枝豆」が定番の組み合わせになったのは必然的なことかもしれません。

枝豆の旬

ビールは1年中いつでもおいしい飲み物ですが、やはり暑い夏を「ビールがおいしいシーズン」と考える方が多いのではないでしょうか。

実は、枝豆の旬も夏で出荷量のピークは7〜8月。暑い夏に「ビールを飲みたい」と思うタイミングで枝豆も旬をむかえているのです。

旬の野菜は比較的値段が安くなるだけでなく、旬以外の季節と比較して栄養価が高くなる傾向があります。そしてやはり旬はその食べ物を最もおいしく食べられる時期のこと。ビールがおいしい季節に、枝豆の味もおいしい盛りでタイミングがぴったりというわけですね。

味のバランス

ビールと枝豆の組み合わせは、わたしたちが舌で感じられる5つの味(基本味)がすべてそろっています。塩をもみこんで茹でた枝豆には甘味とうま味、塩味が含まれ、ビールからは苦味と酸味を味わえます。

5つの味がバランスよく感じられることで、複雑な味わいやコクを感じられより「おいしさ」を味わえるのです。

ビールと枝豆の組み合わせは単純に「おいしい」というだけでなく、枝豆に含まれる栄養素が肝臓の働きを助けアルコール分解に役立っています。また、夏にビールを飲むときに枝豆を食べることで旬のおいしさを味わえるだけでなく栄養価が高い枝豆を食べられますね。飲み過ぎ、食べ過ぎに注意しつつ「ビールと枝豆」で乾杯しましょう。

参照:
一般社団法人 日本ソイフードマイスター協会|ビールと枝豆の相性がいいワケ
厚生労働省|アルコール

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AUTHOR

なつめももこ 管理栄養士

なつめももこ

管理栄養士/Webライター/イラストレーター。管理栄養士として病院に7年間勤務。出産を機に「子どもとの時間を大切にしながら働くこと」を目標にフリーランスのWebライター&イラストレーターとして活動開始。現在は栄養に関する記事を執筆するほか、未経験からイラストレーターになる方法について発信している。



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