【相談】「月経”後”の不調をなんとかしたい」 #毒出し保健室

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Photo by Ivan Aleksic on Unsplash
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アーユルヴェーダアドバイザーからのアドバイス

原因: かくれ貧血の可能性あり

生理前の不調のPMSについては、ご存知の方も多いかもしれませんが、生理前よりも生理後に身体がだるい、眠気が強い、動悸がしたり不安になったり落ち込みやすいという方も増えていると言われています。

原因として考えられるのは、現代医学的に言うところの「かくれ貧血」。貧血とは、血液中の赤血球の数、ヘモグロビンの量が少ない状態のことを指します(参考: 厚生労働省 e-ヘルスネット)。特に月経血量が多い方で、生理後半から生理後に不調を感じる方は要注意。その場合は、別の疾患も可能性も考えられるため、早めに病院などの専門機関を受診することをおすすめします。相談者のMさんも「まあまあ多い」と自覚されているようなので、かくれ貧血が生理後に心身の不調をきたしている可能性があるかもしれません。

一方で、アーユルヴェーダ的に考える貧血は量的に少ないことも考えますが、それと合わせて消化力の低下によって血液の質が悪くなっているとも考えます。老廃物は溜まりやすくなり、ダルさや疲れやすさ、イライラなどの精神症状にもつながります。

重い疾患が隠れていない限りは、貧血は食事と生活習慣を改善することで緩和されていきます。

改善策1: お食事を改善して消化力を上げる

食べたものをしっかり血や肉、骨に変えられるよう消化力を上げることが重要。消化に負担をかえるようなお食事は控えて、お腹に優しいお食事を意識してみて下さい。一般的に「貧血」と言うと、まず何よりも先に「貧血に良い食材やサプリなどを摂った方が良い」と考えがちですが、消化力が弱いままですと、いくら貧血に良い食材をとったところで、上手く消化吸収されません。

朝の目覚めのコーヒーを、白湯に変えることから始めてみてはいかがでしょうか。アーユルヴェーダ的には、朝の10時までに排泄することが良いとされていますが、目覚めの白湯は内蔵を温めて、排泄を促してくれます。

その他にも、便通によってお食事を変えてみて下さい。もし便が硬くてコロコロするようであれば内蔵が冷えて乾燥している可能性大。その場合は、温かく適度な油分のあるお食事がベスト。ただし、脂っこいものは消化に負担がかかるのでNGです。脂っこいものをたくさん食べていると、ゆるいけれど残便感がある便になりがちです。そういった場合は、軽目のお食事が◎。

改善策2: 貧血に良い食材を取り入れる

消化力が上がったら、貧血に良い食材を取り入れるように意識してみましょう。以下はアーユルヴェーダ的に貧血におすすめの食材とスパイスのリストです。参考にしてみて下さい。

【食材】

ビーツ、にんじん、アスパラガス、ニンニク、ショウガ、鶏肉、レバー、質の良い牛乳、ギー、緑豆、高野豆腐、黒ごま、ザクロ、レーズン、デーツ・

【スパイス】

サフラン、ターメリック、コリアンダー、クローブ、クミン、黒コショウ、シナモン

おすすめは、ドライデーツをギーにつけたものを毎日食べること。ギーは、消化力を上げてくれる奇跡のオイルとも言われています。簡単なので、ぜひ試して下さいね。

改善策3: しっかり休息をとる

ストレスや睡眠不足は、消化力の低下にもつながりますので、きちんと休息をとることを意識しましょう。お食事を変えていくことで、睡眠の質も上がっていくとおもいますし、ヨガや呼吸法、瞑想を習慣にして、忙しすぎる生活やストレスの多い生活を是正するように努めましょう。

ただし、貧血にも様々な原因が考えられます。改善がみられない時は、必ず専門機関を受診することをおすすめします。

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桑子麻衣子

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。



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