「商社の営業マンを完走。次は、ヨガで目の前にいる人を幸せに」|高野真利さんの転身ストーリー

 「商社の営業マンを完走。次は、ヨガで目の前にいる人を幸せに」|高野真利さんの転身ストーリー
Shoko Matsuhashi
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――ヨガ講師を目指して商社を辞めたわけではないのですね。退職しようと思ったきっかけは何だったのでしょう?

「確かに、ヨガ講師が退職の理由ではありません。営業の仕事は好きでしたが、この会社にいたら自分が大切にしている「思い」を貫けないと気付いたことが、退職を決めた一番の理由です。私が仕事をするうえで譲れなかったのは「目の前の人を幸せにすること」。だから取引先の無理難題にも応え、時間がかかっても相手が満足する仕事のしかたを大切にしていました。そんなやり方が利益重視の会社の方針と合わず上司と衝突。折り合いがつかないとわかったとき、『私がやれることはすべてやった』と踏ん切りが付き、8年半務めた職場に退職願を出しました。今思うと、上司との衝突があったから自分の生きがいに気付けたのかも。自分が何を一番大切にしているか、満足するのはどういう時なのかを知ることで、次の一歩に進むことができたのだと思います」

高野真利
Photo by Shoko Matsuhashi

――ヨガの指導者資格は、退職後に取得されたのですか?

「いえ、ヨガ講師の資格は在職中に取りました。ようやく仕事に慣れた頃、ふと立ち止まり理想とする将来の自分の姿を想像してみたんです。いずれは結婚して子どもも授かりたい。でも終電があたりまえの働き方を続けていたら、家族の時間を大切にするような生活は難しいのでは。自分の能力についても考え、大手商社という看板を下ろした自分には何もできないのではとも。会社の看板がなくても働けるスキルを身に付けたいと思い立ち、ヨガで指導者資格が取れると知りスクールに通うことにしたんです。将来に疑問を感じながらも仕事は好きだったのですぐに独立は考えず、平日は会社員、週末だけオーディションに合格したスタジオでヨガ講師をするという働き方を2年間続けました。退職を決めたのは、その後のことです」

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Photos by Shoko Matsuhashi
Text by Ai Kitabayashi
撮影協力:ALOHA SALADS cafe 六本木1丁目店



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