困難を乗り越えるのにヨガはどう役立つのか

 困難を乗り越えるのにヨガはどう役立つのか
Saori Teraoka
寺岡早織
寺岡早織
2020-06-14
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どんな状況でもヨガに取り組んでみる

ただし、世界中がネガティブな方向に向かって行っている今、自分だけが反対の方向に引き戻すというのは思いの外難しいものです。TVやネットを見るとネガティブな情報ばかりが目に入ってきます。

こういう時こそ、自分がどういうプラクティスをしているかを見直すいい機会になります。たとえ今現在心が乱れていてしまったとしても問題ありません。周りの人からは「ヨガをやっているのになぜ心が乱れるの?」と言われることがあるかも知れませんが、人間ならそれが起きても普通です。また練習を続けて行くだけです。

そしてまたマットに戻って練習をすると決め、マットを降りてからもこの練習を継続すると自分自身に誓います。そしてマットにいる間は過去や未来を考えることなく、今現在取っているアーサナのことだけを考えましょう。それ以外のことは何も考えず、全てのエネルギーを「呼吸」と「体に起きている感覚」だけに注いで行くこと。もし他のことを考え始めたら、また心を「呼吸と感覚」に引き戻します。心がよそ見をし始めたら、とにかくそれに気づくこと。いいか悪いかのジャッジはしません。「どんなことが浮かんできたか」を観察だけして、また気持ちを「呼吸と感覚」に戻しましょう。

スタジオに行けず、万全の環境でなくてもマットにとりあえず乗ること、日によっては軽くストレッチをするだけの日もあっていいでしょう。ただ、時には今日は集中してプラクティスやると決めて取り組むことも大事です。その繰り返しがマインドをコントロールする学びに繋がり、今後困難な場面に遭遇した時にも自分のマインドをコントロールできるようになります。

Profile:Rupali
1985年にヨガと出会ってすぐに魅了され、ヨガを学ぶため、ヨガアシュラムに滞在する。その後ヨガの指導を始め、1993年にクリパルセンターにてTeaching Certificateを習得。後にヨガインストラクタートレーニングのアシスタントも経験。その後もハタヨガ、ブレスワークテクニックを学び続け、アシュタンガヨガのマスター:Sri K. Pattabhi Joisとその孫:Sharath Rangaswamyのもとで学ぶために頻繁にインドを訪れている。

ライター/寺岡早織
2003年からヨガを始め、その後ピラティスを始める。2010年BASIピラティスインストラクター資格(マット、マシン)を取得し、ピラティス指導を開始。結婚を機に2013年ハワイに移住し、その後もピラティス指導を続ける。2015年よりハワイでの日本人向けRYT200の解剖学講師を務める。2018年よりヨガ・ピラティスインストラクターに特化したプロフィール写真のカメラマンとしても活動を開始。趣味は絵を描くこと。Instagram (ピラティスアカウント):@saori_pilates、Instagram(ハワイ写真アカウント):@saori_hi_photography

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