世界が不安に揺れる今だから。 心がつながるマインドフルネスサロン「MELON ONLINE」開始

 世界が不安に揺れる今だから。 心がつながるマインドフルネスサロン「MELON ONLINE」開始
MELON

多くのグローバル企業でも取り入れてられている「マインドフルネス瞑想」。「マインドフルネスサロンMELON」は2019年にオープン、現在は東京・渋谷と表参道でクラスを行っています。 この「MELON」が、オンラインによるマインドフルネスサロン「MELON ONLINE」を開始することを決意。一体、その内容は? MELON創始者の橋本大佑さんにうかがいました。

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外資系エリート金融マンは、なぜ、マインドフルネスに興味を持ったのか?

マインドフルネス瞑想とは、簡単にいえば、「今、ここの現実をありのままに受け止める」という技術を、体験的に学ぶこと。仏教における修行のひとつとして始まりました。

現在、「マインドフルネス」や「瞑想」がじわじわと人気を集めていますが、「MELON」は高度な技術を持った指導者による、本格的なマインドフルネス瞑想が体験できるとして、若者から年配の人まで、多くの人に支持されています。

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MELONが人気を集める理由は一体、何か? 創立者の橋本大佑さんの経歴を知ると、その秘密が見えてきます。

橋本さんはかつて、外資系の金融会社に勤め、毎日多忙な日々を送っていました。いわゆる、超エリートビジネスマン。でも、くる日もくる日も株価などの数字と向き合ううち、“どこかで心がすり減っていくのを感じていた”と言います。そんななか、友人の超エリートトップセールスが自殺をしてしまいます。原因は、仕事によるうつでした。

自称“健康オタク”として、さまざまなエクササイズを試したり、体にいいと言われることは片っ端から挑戦したりしていた橋本さんは、友人の自殺という経験が引き金になり、「心」というものに強い興味を持つようになります。

会社勤めをしながら心の研究を続けていくうち、たまたま出会ったのがマインドフルネス瞑想。自分でも実践するうち、「現代人に必要なのは、マインドフルネス瞑想だ」という思いが、少しずつ強くなっていきました。

マインドフルネス瞑想で「何を求めて生きているのか」が明確に

「劇的に変化したわけではないけれど、不要な執着を手放せるようになり、また、目先の感情に捉われなくなったんです。これらの変化だけでもだいぶ生きづらさが解消され、毎日、安定した心で過ごせるようになりました。それと同時に、自分が何を求めて生きているのか、人生で何をなし得たいのか、より明確になっていきました」と橋本さんは語ります。

多くの人がマインドフルネス瞑想を実践すれば、みんな、もっと充実した毎日を送れるはず。橋本さんは思い切って、10年間務めた会社を退職。2019年4月、株式会社MELONを立ち上げました。

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今、マインドフルネス瞑想の実践者から「MELON」を支持する声が高い理由は、創始者である橋本さん自身が、自分の体験から瞑想の必要性を実感したこと。そして、最新の脳科学に基づいたマインドフルネス瞑想のテクニックを指導していること。「MELON」では、『世界のエリートがやっている 最高の休息法』(ダイヤモンド社)の著者で医師・医学博士の久賀谷亮先生がシニア・アドバイザーを務めています。

「クラスではインストラクターがガイドしています。他のスタジオでは音声ガイダンスを使うところもありますが、うちではクラスのインタラクティブ性を大事にしていて、その場の雰囲気やレベル感に合わせながら、一人一人に合った瞑想スタイルを指導しています」

社会が不安に包まれる今だからこそ、オンライン上に人と人がつながるサロンを

ちなみに、「MELON」とは橋本さんの造語です。

「“メディテーション”と“サロン”を掛け合わせ、このスタジオからメディテーションカルチャーを発信したいという思いを込めました」と、橋本さん。

10年後や20年後、マインドフルネス瞑想が文化として根付いている状態にするためには、みんなが集まる場所が必要です。ヨガスタジオのように、みんながその場所に出かけて一緒に体験するという仕組みを作り、もっとリアルな人の温もりを感じられる場を生み出したい。そう思い、MELONを立ち上げました」

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開設以後、リアルな場にこだわってきた「MELON」ですが、2020年4月、オンラインによるマインドフルネス瞑想クラスを開始することを決意。一体、どうしてこの時期、オンラインでの展開が必要なのでしょう。

「新型コロナウイルスの影響で、私たちは人と人が物理的に触れ合うことが許されない状況に追い込まれました。現在、日本中、いや、世界中で人々が不安やストレスを抱えながら孤立しています。こんな状況でMELONに何ができるのか? 私はずっと悩み、考えました」

私たちが提供できるもの。それは本物のマインドフルネス瞑想だー。

「マインドフルネス瞑想をできるだけ多くの人に知ってもらい、実践してもらうこと。それが、私たちがいま唯一、社会に提供できることです。MELONがこれまでずっとこだわってきた『リアルの場』をさらに発展させ、オンライン上に『リアルの場』を作りたい。日本中の人たちが集い、同じ不安や悩みを共有し、自らの心と向き合えるような、そんな温かいサロンを作りたいと思ったんです」

クラスは出入り自由。小さな一歩が、やがて社会を明るく変える

「MELON ONLINEではウェブ会議ツール・Zoomを使い、インストラクターがマインドフルネス瞑想の指導をリアルタイムで行います。そのため、参加者の方々はご自宅にいながら何十人もの人たちと一緒に座っている空気感を共有することができます」と、橋本さん。

「アプリや動画を見ながら、個別にマインドフルネス瞑想を実践できるサービスもありますが、教える人と実践する人の双方向のコミュニケーションが難しい。でもMELONでは、一人一人の居場所は違ってもみんなで同時に座るため、わからないことがあれば、クラス終了後にインストラクターへ直接聞くこともできます

特にマインドフルネスや瞑想では、「自分がうまくできているのがわからない」という意見も多く、そういう人にはぴったりのサービスと言えそう。

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「朝から夜まで1日6〜7クラスを毎日リアルタイムで配信。予約は不要で、ご自宅でのリモートワーク中や、通勤中、また家事の間や就寝前などご都合の良い時間帯に参加できますし、自由に退出することも可能です」

クラスは基本の「Basice」や集中力を高める「Focus」、睡眠の質を高める「Sleep」など多彩。4月末まで、誰でも無料でサービスを使えます(5月1日以降は有料化予定)。

SNSなどで「コロナうつ」という言葉が広がる現在。不安が募るようなニュースが、続々と報じられる毎日ですが、こうしたオンラインでのサービスは、社会を明るい方向へ動かしていく小さな一歩になりそうです。

【橋本大佑さんプロフィール】

株式会社Melon代表取締役。早稲田大学政治経済学部卒業後、シティグループ証券投資銀行本部で大手上場会社の資金調達とM&Aのアドバイザリー業務に従事。その後オルタナティブ投資最大手の一社でディストレスト投資における世界最大規模の米資産運用会社、オークツリー・キャピタル・マネジメントに入社し日本株ロング・ショートファンドの運用に携わる。年間数百社の投資対象会社の経営幹部と面談し、財務・企業分析、投資判断を行う。2019年に15年間にわたる外資系金融でのキャリアに終止符を打ち、同社を退社。株式会社Melon設立。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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text by Hiroko Suzuki



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