占い依存と恋愛中毒に共通するもの|人生のエッセンスと盲従の境界とは#やめられない理由

 占い依存と恋愛中毒に共通するもの|人生のエッセンスと盲従の境界とは#やめられない理由
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事例2. 強引な男性のいいなりになるBさん

5年付き合っているパートナーがいる。優しい面もあるが、重要なことは相手がほとんど勝手に決めてしまい束縛も激しい。昔は自分の友人もそれなりにいたが、付き合い始めた頃に全ての友人・知人の連絡先を消すように言われたため、他に一緒に出かける相手もいない。当初はパートナーから束縛されることが嬉しく、優柔不断な自分に代わっていろいろと面倒なことを決めて実行してくれて頼もしいとさえ思っていた。そろそろ結婚の話も出ているが、結婚後の生活スタイルや生活費の内訳など、既に細かく決められており、自分の裁量や選択の余地がなく窮屈そうなのが気になる。このままでいいのだろうかと迷っている。

こういったケースにおいては養育者から自分の意思を尊重されなかったり、人に合わせることを推奨され、あるいは人を不快にさせないように言われて育ったなどの背景があることがあります。話を聴くうちに、Bさんの母親も、Bさんの気持ちよりも世間体を重視するタイプだったということが語られました。おとなしいBさんはそれに従ってきたため、自分の意見を話すことや決断を下すことが苦手になり、大人になってからはそんな自分を補ってくれる決断力のある人に惹かれ、そういう人と一緒にいると楽だと思っていたことがわかりました。
自分自身の存在や気持ちを否定されたり無視されて育った場合、パートナーに束縛されることで強く関心を持たれているような錯覚を覚えたり安心した気持ちになることがありますが、それは信頼関係などではなく、依存状態です。Bさんは結局大人になってからも、自分の母親と同じく自分の意思や気持ちを尊重してくれない相手を選んでしまっていたことに気づきました。

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