「スマホが手放せない」「匂わせ投稿」の本当の原因とは#やめられない理由

 「スマホが手放せない」「匂わせ投稿」の本当の原因とは#やめられない理由
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事例3. 「いいね!」がほしくてたまらないCさん

SNSに投稿した記事や写真に「いいね!」がないと自分がダメな人間だと思って恥ずかしくなる。「いいね!」を押してくれない友人には恨みや怒りを感じ、悔しくてたまらない。最近では「いいね!」をもらうために、つい話を誇張してしまい、自分でも何が現実なのかよくわからなくなってきているが、徐々に罪悪感が薄れているのを感じる。自分が「いいね!」を押すと相手も返してくれることが多いので、友人たちの投稿には隅々まで目を通し、ボタンを押すことが日課になっている。以前は毎日飼い犬の散歩に行っていたが、最近は週に2日しか行けていない。

このケースでは自分の生活にはそれほど支障が出ていなかったものの、散歩に行きたい飼い犬に我慢を強いる結果になっていました。カウンセリングの中で、いつからこのような行動が始まったのかを聞いたところ、大きなミスをして上司にひどく叱られた日、何気なくそのことをSNSに掲載したら友人たちが「いいね!」を押してコメント欄で励ましてくれたということがあったそうです。その時の気持ち良さが忘れられず、ついつい周囲の人が注目してくれそうなことを、あることないこと投稿するようになっていました。その後Cさんは、自分の承認欲求はいつまで経っても底なしで満たされることがなく、本当に大切なのは家族やペットとの気持ちの通ったコミュニケーションだということに気づきました。また、上司との関係がうまくいっていないことを認め、今後どうしていくかについて考えています。

ネット上で誰かに褒められたり、心配されたり、慰められて嬉しいと感じることは人間としてごく自然なことですが、バランスを欠いていないかどうかがネックです。最近の行動を振り返ってチェックしてみましょう。

・相手が反応してくれない時に「否定された」「軽蔑されている」など、ネガティブな気持ちになる
・自分や自分の身内をよく見せようと過剰に演出や誇張をしてしまう
・何かを穴埋めしないといけないという切迫感を感じ、リラックスできない

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