ヨガの悩みあるある|呼吸カウントが先生と合わないのはなぜ?

 ヨガの悩みあるある|呼吸カウントが先生と合わないのはなぜ?
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須藤玲子
須藤玲子
2019-09-05

ヨガのレッスンでは、カウントに合わせて呼吸を整えたり、いろいろな呼吸法の練習をしたり、呼吸を深めることを大切にしています。「先生のカウントと合わない」という悩みは、呼吸の浅さが原因。実は初心者でなくてもよくあることです。呼吸の大切さは理解しているけれど、なかなか深められない…。慣れないうちはそう感じることも多いのではないでしょうか?どうして呼吸が浅くなってしまうのか?今回は多くの人が抱える呼吸の悩みに注目してみました。その悩み、解決しましょう!

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呼吸が浅くなるのはなぜ?

私たちの身体と心はいつも同じではありません。どんなに健康な人でも、日によって元気度は違うはず。同様に呼吸の感覚もいつも同じではありません。どんなことが原因で呼吸が浅くなってしまうのでしょうか?

1.姿勢

猫背で深呼吸する様子を想像してみてください。もしくは、実際にやってみましょう!きっと深く呼吸が入らないのではないでしょうか?ヨガのレッスンで呼吸を整える前に背筋を伸ばして!と指示があるように、深い呼吸をするためには正しい姿勢をとることがポイント!姿勢と呼吸には密接な関わりがあるのです。

2.身体の緊張

肩こりなど、筋肉が凝り固まった緊張状態にあると、呼吸が通りにくく浅くなる原因になります。肩や肩甲骨を上げたまま呼吸が深められますか?きっと難しいはずです。背筋が伸びているのに呼吸が深められないと感じる時は、身体の緊張が解けていないことが原因かもしれません。

3.心の緊張

ストレスなど、心の緊張もまた、呼吸が浅くなる原因になります。仕事や恋愛、その他具体的な悩みはもちろん、漠然とした将来への不安や自分ではない他の誰かのことなど、様々な心の緊張が呼吸にも影響を与えます。例えば怒りがおさまらない時、焦ったり、心乱れて号泣している時の自分を想像してみてください。どうでしょうか?きっと呼吸も乱れて浅くなっているはずですよね。

浅い呼吸のデメリットとは?

呼吸が浅くなると私たちの身体や心には何が起きるのでしょうか?デメリットを理解した上で、改善していきましょう!

1.不安や焦りが増す

浅い呼吸が続くと、交感神経優位の状態も続き、身体も心もリラックスすることができません。そのため必要以上に緊張したり、不安になったり、ついマイナス思考に傾いたりしがち。また、時間がなくて焦っている時に限って忘れ物をしたり、いつもはしないミスをしてしまうことはありませんか?物事を円滑に進めるためにはリラックスが大切!小さな不安や焦りが倍増してしまわないように、慌てている自分に気付いたら立ち止まって深呼吸を!

2.仕事や勉強がはかどらない

呼吸は新鮮な酸素を全身に届ける働きをしており、脳にもたくさんの酸素を送り込んでいます。呼吸が浅くなり十分な酸素が脳に行き渡らなくなると、頭が冴えず、ぼんやりとしてくるもの。昼間なのに眠くなり、記憶力や集中力がなくなって仕事や勉強がはかどらなくなることも。なんだか頭がぼんやりして煮詰まってしまった…。そう感じた時にも深呼吸です!

3.免疫力の低下から体調不良に

呼吸は生きている証。身体と心を健康に保つためにも呼吸の働きは大きいのです。自律神経のバランスを整え、体温調節を行うのも呼吸。身体を動かさなくても、ヨガの呼吸法だけでも身体がぽかぽかして温まることがありますよね。それは呼吸が深まった証拠です。逆に浅い呼吸では体温が上がらず、免疫量低下につながる可能性も。倦怠感や疲労がとれず、風邪やその他のウイルスをもらいやすくなってしまうこともあるのです。健康のためにも深呼吸をしましょう!

呼吸の深め方

ヨガの時だけでなく普段から呼吸を深める意識をしてみましょう。呼吸が浅くなっていると感じた時はいつでもやってみてください。広いスペースは不要、どこでもできる簡単な深め方をマスターしましょう!

1.身体の緊張を解放

まずは肩の力を抜いて身体の緊張を手放しましょう。座ったまま大きく伸びをしたり、手足をぶらぶらしてみたり、首や肩を動かして、自分に必要な動きを取り入れてみて!立つスペースがあれば軽めの小さなジャンプを繰り返して行うのもいいでしょう。顔も身体もだら~っとしちゃいましょう!

2.腹式呼吸でリラックス

余分な力が抜け、緊張が解けてきたら、座ったままでもいいので背筋を自然に伸ばして姿勢を整えます。可能であれば軽く目を閉じて、腹式呼吸に切り替えてみましょう。複式呼吸は、副交感神経を優位にするリラックスの呼吸法です。無理に深めようとせず、自然に深まってくれるのを待ちましょう。自宅ならぜひ横になってやってみて!更に緊張が解けて呼吸の深まり方に違いが出てくるはずです。

気づきを大切に

呼吸の深さは人によって異なるもの。また、体調や日によって、時間帯によっても異なるのが普通。決してヨガ初心者だから呼吸が浅いわけではないのです。先生のカウントと合わないのも、周りの人と違っていても大きな問題ではありません。自分の呼吸がいつもより浅いと気づいた時には一度リセット!身体と心の緊張を解いて落ち着いてから呼吸を整えてみましょう!また、日ごろから呼吸に意識を向けて過ごしていると、ヨガをする時の呼吸も自然に深まり、カウントを気にせずに心地良さを感じられるようになってきます。その頃にはきっと気になっていた呼吸の悩みも解決しているのではないでしょうか?

ライター/須藤玲子
2005年にホットヨガと出会い、その後様々なスタイルのヨガを経験。会社員を経てヨガインストラクターになる。現在は、都内を中心にフィットネスクラブ、ホットヨガ、ヨガスタジオ、オフィス出張など多くの場でレッスンを実施。リストラティブヨガからパワーヨガまで、静と動のバランスを大切にヨガの指導を行う。ヨガと同様にアロマを伝える活動も行なっている。RYT200取得/フェイシャルヨガTT/骨盤底筋トレーニングヨガTT/リストラティブヨガTT/NARDアロマアドバイザー/yuica日本産精油スペシャリスト

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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