ハワイへの愛が生んだありのままに生きる知恵|ヨガとフラの融合Aloha Flow創始者の思い

 ハワイへの愛が生んだありのままに生きる知恵|ヨガとフラの融合Aloha Flow創始者の思い
Photo by Miilani Cooper
寺岡早織
寺岡早織
2020-09-29
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クムフラへと導かれる経緯

フラを真剣に学ぶ人は通常一つの「ハラウ」にとどまり一人の指導者から長きにわたって学んで行くのがよしとされていますが、Miilaniさんは引越しなど様々な理由から一つのハラウにとどまることができませんでした。

様々なハラウを渡り歩いていた時に、ご主人の友人のクムフラからにハラウに入れて欲しいとお願いしてみたものの一度は拒否され、しばらくはどこのハラウにも属さない期間がありました。

半年ほどたった頃に突然「今日練習があるから来なさい」と連絡があったのをきっかけにそのハラウに入り、アラカイ(クムフラの弟子)まで上り詰めました。ハラウに身を粉にして貢献しようとしましたが、実際は上手いように使われているのではという猜疑心が生まれ、結局そのハラウからも離れることになりました。

その後、ご主人に紹介されたクムフラに今までの全て話を打ち明けたところ「うちのハラウの練習に来なさい」と言われました。当日行ってみたらフラの世界でも著名な人たちばかりのクラスに振り分けられ、それはなんとクムフラになるためのクラスでした。当時、Miilaniさんはクムフラになる気は全くなく、かなり動揺したそうです。それにその訓練を受けたからとは言え、必ずクムフラになるかの保証はどこにもなし。でもそこにいなければ、自分が入れるハラウは他にありません。その時から、自分の意志でコントロールできない、委ねるしかない学びが続きました。

その仲間たちと3、4年学びを続け、2006年にクムフラのタイトルを頂くことになりました。しかし、クムフラとして独り立ちし、自分が教えてもらった伝統を後世に伝えていくことができるだろうかというプレッシャーが大きかったのは前述した通りです。

Hula choose you.

よく自分が学んだクムフラから言われたのが「Hula choose you.」自分がフラを選んだように思っているかも知れないが、実際はフラの方があなたを選んでいる。この学びは導かれたもので、永遠に終わることはない。魂が肉体から離れてもその学びは継続して行きます。つまりこれは人の生き様そのものと言えます。

「クム」とは文字通りの意味は「大木の幹」。根を張って地面から栄養を吸い取り、クムという体を通し、枝葉を伸ばし身を結ぶ。花が咲いて身を結び、地面に落ちてまた芽が生える(生徒がフラになる)

フラは単にフラの振り付けを教える人ではなく、全ての生きるための知識を持っていて、フラを構築できる、そしてフラができる人を後世に遺すこと。フラの伝統をフィジカルとスピリチュアル両方の面から伝えていくことができる存在です。それはまさにフラに選ばれたと言えるでしょう。

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