「誰もが羨む結婚相手」の落とし穴とは|川村真木子×胎盤JD対談#モヤるのがおかしい?

 「誰もが羨む結婚相手」の落とし穴とは|川村真木子×胎盤JD対談#モヤるのがおかしい?
NATSUKI MINAMI
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本当に仕事ができる男性は「他者の痛みがわかる人」

――自分でそういったことをジャッジできたり、考え方の軸を持つためにはどうしていったらいいでしょう。

胎盤JD:そもそも私自身も、高校生のときはけっこう偏った考え方をもっていたんです。ネットを見ていても、自分を中心に考えて、自分より下の人をばかにして、それより上の人を拝むというような極端な考え方で。それが何で変わったかというと、いろんなSNSを見ているうちに、自分も女性として差別を受けている側だったんだってあるときに気付いたんですよね。差別を受けているだけじゃなくて、差別をしてきた歴史もあるんだっていうことを学んで、差別される側のことを考えるようになってすごく変わりました。やっぱり日本の男性で学歴もあってお金も困ってなかったら、自分が差別される側に立っているなんて思わないじゃないですか。だから、こういうことに気付くきっかけってないんじゃないかなって思っていて。基本的に視野が狭いから差別しちゃうのかもしれないですよね。

川村:そうですね。私は、仕事ができる男性っていうのは他者の痛みがわかる人だと思っているんですね。特に多くの人をまとめるリーダーになるような人にはそれは欠かせない。だからこそ、視野が狭い、偏った人は危険だと思います。

――自分の考えを偏らせないためには、どうしたらいいのでしょうか。

川村:ほかにはどんな考え方があるのかっていうのを常に想像することが大事ですよね。私自身も日本で何か問題があるたびに、海外ではどうなんだろうって調べていますね。メディアに載っていなかったら海外にいる友達に聞いたりして。常に別の物差しを持っておくと自分が暴走しないで済むんですよ。だから胎盤ちゃんのいう通り、この国にいてそれだけハイスペック男子になっちゃったら、ほかの人はどう思うだろうなんてって考える必要もないでしょうし、けっこう危険人物と化していきますよ。

胎盤JD:そういう俺様系の人と結婚したら、結婚生活が辛いですよね。

川村:だから若い人に私がいつもおすすめしているのが留学なんですね。自分たちと違った価値観の人と長く一緒に過ごすと、いろいろと気づけるから本当に視野が広くなりますよね。

胎盤JD:日本ではちやほやされるから、むしろ海外に行ったことで、日本最高!って思っちゃう男性も多いみたいですけど(笑)。でもたしかに海外経験っていうのは大事ですよね。海外経験だけじゃなくても、広い価値観に触れることや自分と違う価値観があることに気づけることは大事だと思う。ハイスペック男子に限らずですけど、偏った考え方をしていないか、パートナーとして対等な関係を築けそうな人かっていうのは、男性を見極めるポイントになりますね。

Profile

川村 真木子さん
奈良県生まれ。一児の母。高校時代に渡米、UCバークレーを卒業する。卒業後、米投資銀行ゴールドマンサックスを経て米大手投資会社に転籍。3万人のフォロワーを抱える社会派インスタグラム@makikokawamura_が人気。

胎盤JDさん

現役女子大生。美容、恋愛、人間関係に関するつぶやきが人気で、Twitterは現在15万フォロワー。全日本元カノを許さない協会会長。Twitter@kopiJd。著書『「誰でもいいから電話しよ」の「誰でも」は君のことだよ』

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Text by Mayumi Hasegawa



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