「アパレル店員からヨガ講師に。変わらないのは人を輝かせたい思い」|佐藤ゴウ先生の転身ストーリー

 「アパレル店員からヨガ講師に。変わらないのは人を輝かせたい思い」|佐藤ゴウ先生の転身ストーリー
Sayaka Ono
広告

――講師としてご活躍される今も、「もっと学びたい」「こんな知識が足りない」と感じることはありますか?

「日々思っています。ヨガ哲学の本を読むことや、ポーズの実践は欠かしませんが、もはや生活の一部であり学んでいるという感覚はないですね。言ってしまえば生活そのものが学び。ヨガ講師になって9年、毎日が穏やかであるはずがなく、ケガや病気で休んでこともありました。ケガをして体という道具の扱い方を間違えていたと気付き、ポーズは他人に披露するためではなく、体を整えるものだと本来の意味に立ち返る機会に。病気で入院した時は自分が休めばスクールや生徒に迷惑をかけると実感。自分のために生きている感覚でいましたが、みんなの中の一部として生かされている存在だと自覚しました。日々の出来事から学び取る姿勢を持ち、常に感謝や反省、素直さと謙虚さを忘れないように心掛けています」

佐藤ゴウ
Photo by Sayaka Ono

――「男ヨガ」など、社会のニーズをとらえて新しい発信をされているゴウ先生ですが、多方面から求められるヨガ講師になるには、ヨガの知識以外にどんな視点が必要と感じていますか?

「誰もやらないことをしたいなら『未開拓な部分』と『社会が抱える問題』に目を向けること、政治や経済を含む社会全体を観察する広い視野が必要だと思っています。「男ヨガ」を作った時、ヨガをする大多数は女性なので未開拓な男性を引き付けよう。そうすればヨガ業界はもっと活性化し、元気な男性が増えれば仕事がうまく回り経済も活気付く。そこまで考えて行動しました。生徒を集めるには発信力も大切です。ポイントは、『パッケージはおしゃれに、中身は本物』。興味を引く状態で提供しないと人は振り向かず、ヨガの本質を伝えたくても伝えられない。僕の場合、洋服をいかにかっこよく着こなすかにこだわり、魅せるセンスを磨いてきた前職の経験が役に立っているのかも。ヨガ講師は受け入れてくれる場があって成り立つ職業。敷居を下げる意味での『ファッション性』と『ヨガの本質』の部分を行ったり来たりできるバランス感覚を養うことが大切ですね」

男ヨガ
「男ヨガ」ムーブメントの火付け役に

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告

Photos by Sayaka Ono
Text by Ai Kitabayashi



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

佐藤ゴウ
佐藤ゴウ
佐藤ゴウ
佐藤ゴウ
佐藤ゴウ
佐藤ゴウ
男ヨガ
佐藤ゴウ
佐藤ゴウ