話題の入浴法「ウチととのい」|ととのうためのコツを“サウナ教授” に聞いて試してみたところ…
近年大ブームと化しているサウナ。健康や美容など目的は様々ですが、老若男女問わずサウナが好きでハマっている人の多くが「ととのう」という感覚体験に魅せられているようです。ちなみにこの「ととのい」、自宅のお風呂でも擬似体験することができるそう。それが通称「ウチととのい」と言われる入浴法で、中性重炭酸入浴剤BARTHが提唱しています。「ウチととのいって一体何?」「本当に自宅でととのえるの?」…気になるポイントを、サウナ教授としても知られる日本サウナ学会代表理事の加藤容崇医師に、いろいろ聞いてみました!インタビューするのは、サウナ・スパ健康アドバイザーの資格を持つピラティス講師の榎本愛子さんです。
「ととのう」ってなに?なぜサウナは気持ちがいいのか
榎本さん:サウナで「ととのう」ためには、【サウナ室→水風呂→休憩】のフローが大事だと聞きますが、その理由はなんでしょうか? また「ととのう」というのは、具体的にどのような感覚をいうのでしょうか。
加藤先生:まず「ととのう」というのは、深くリラックスした状態なのに頭がスッキリしているという、本来ありえない状態の感覚になること。
フローが大事な理由は、「ととのう」という感覚は休憩のタイミングに感じられるからなんです。90度以上の場所で極限まで体を熱したあとに水風呂に入るというのは、自然界ではありえない過酷な環境ですよね。人間の体は、自律神経の中でも興奮状態のときに働く交感神経と血中のホルモン、この2つの経路を使ってこの過酷な環境に対応しようとします。交感神経はものすごいスピードで脳に指令を出し、その指令を臓器が受けて血液の中に必要な物質を分泌させて循環させることで、全身の機能を同期させます。これは、体に大きな負荷がかかっている状態。そのあとに外気浴で休憩すると、命の危険を脱したという安堵感からものすごくリラックスできるのです。頭がスッキリしているのは、大量に発生した興奮物質がまだ体内に残っているためです。
榎本さん:サウナのあとって、いつもよりごはんをおいしく感じたり、感覚がすごく研ぎ澄まされている感じがするのですが、「ととのう」と脳波にも何か影響があるのでしょうか?
加藤先生:サウナー30人を対象に、ととのった後に脳波を測定する実験を行ったことがあるのですが、とても興味深い結果が出ました。リラックスしているときに出るα波、頭の活性度が上がっているときに出るデルタ派が活性化していたのは、納得の結果でした。あれ? と思ったのが、効き脳ではない頭頂葉の一部だけ、β波が活性化していたことです。β波は、目を開けて活動しているときにしか出ないので、目を閉じて横になった状態の測定中は出ないはずなんです。しかも、効き脳ではないということは、普段使わない部分が活性化しているということ。この結果から、サウナでととのったあとは、いつもと違った発想を生み出しやすい状態なのだということがわかりました。
家のお風呂でもととのえる?話題の「ウチととのい」とは
榎本さん:サウナ人気高まる昨今ですが、とはいえ毎日サウナに通おうと思うと経済的にもかなり大変ですよね。そんなことから最近は、自宅のお風呂での入浴で体験できる「ウチととのい」も話題になっていますが、より深く「ウチととのい」を体感できるコツがあれば、教えていただけますでしょうか。
加藤さん:基本的にはサウナと同じで、【入浴→水シャワー→休憩】が一連のフロー。「ウチととのい」における入浴の役割は、交感神経が最も活性化する水シャワーをしんどく感じさせないために、体を温めることだと考えてください。
入浴時間は、15分前後。負荷をかけたければ、お風呂の温度をいつもより2〜3度高くしたり、あとは血管を拡張させる作用のある中性重炭酸入浴剤を入れると、効率的に体を温められ、交感神経を活性化できます。中性重炭酸入浴剤はお湯の温度が下がってきても効果が持続するので、熱いお風呂が苦手な方にもおすすめです。
水シャワーは、20〜30秒が目安。椅子に座って、背中や足など冷たさを感じにくい部分からかけ、最後に手、頭、顔にかけるようにしましょう。休憩時間は決まっていなくて、浴室でしばらく座って体が落ち着けばOK。サウナと同じように2〜3回繰り返すと、より深いととのいを感じられると思います。
榎本さん:サウナとヨガは、一連の流れがすごく似ていると感じます。ヨガは呼吸が大事なのですが、入浴中の呼吸の仕方で、効果が変わることはありますか? また、入浴中にストレッチやマッサージを行うのはNGでしょうか。
加藤先生:基本的には、息を吸うことに集中すると交感神経が活性化されて体に負荷がかかり、息を吐くことに集中すると副交感神経が優位になりリラックスできます。吸気に集中するほうが休憩のときにより深くリラックスできますが、慣れていないと体がつらいと思うので、少しずつコントロールしながら試してみるといいと思います。
入浴中にストレッチやマッサージを行うと、より体が温まりやすくなるのでいいと思いますよ。
「夏こそ入浴」「ウチととのい」のメリットは?
榎本さん:暑い季節は入浴自体が億劫になったり、汗をかくのがいやということで、入浴すること自体敬遠されがちです。ですが、一方で「夏こそ入浴が大切」といわれていますよね。これはなぜでしょうか? 「ウチととのい」を習慣にすることで、得られるメリットはなんでしょうか。
加藤先生:心身の健康には、交感神経と副交感神経、2つの自律神経のバランスを保つことが大切。夏は、外と室内の気温差が大きいので体温調整が難しく、自律神経が乱れやすい季節なんです。自律神経が乱れると、体のさまざまな機能が低下してしまいます。
とくに女性は交感神経が卵巣に直結しているので、慢性的にストレスを感じていると卵巣機能も低下して、生理不順などさまざまな不調につながるリスクがあります。
自律神経のバランスを保つためには、2つの自律神経の活動量を上げることが必要。サウナは交感神経と副交感神経の活動量をあげる最適の場所ですが、「ウチととのい」でも同じような効果が得られます。
「ウチととのい」を習慣にすると自宅で自律神経のケアができるので、ストレスを感じているなと思ったら、ぜひ試してみてください。夏の不調に負けない体づくりができると思いますよ。
お話を伺ったのは…加藤容崇先生
日本サウナ学会代表理事、医師・医学博士 専門は癌ゲノム医療と癌研究。予防医療の重要性から、第二の専門として、サウナをはじめとする世界中の健康習慣を最新の科学で解析し、発信していく「日本サウナ学会」を設立し、代表理事として活動している。
加藤先生に伺った話を聞いて、私たちも「ウチととのい」チャレンジしてみました!
加藤先生に聞いた話をもとに、榎本さん&ヨガジャーナルフレンズがBARTHを使って「ウチととのい」にチャレンジ。どんな変化が起きたのか、レポートします。
サウナ大好き!サウナー榎本愛子さんの体験
サウナが好きすぎて、サウナ・スパ健康アドバイザーの資格も取得した私。サウナに行って「ととのう」ことを日々ライフワークにしています。今回は加藤先生に教えていただいたことを踏まえ、サウナに入る時と同じ手順で「ウチととのい」を体験しました!
中性重炭酸入浴剤BARTHを入れると、微粒子の泡がたくさん出てきました。お湯の温度を41度に設定し、15分の入浴。その後に水シャワー30秒程度、頭や指先からではなく、面積の広い太ももや背中から当て、全身へとかけていきました。そして、体を拭いての休憩。
自宅のお風呂だということを忘れて、10分ほどぼーっとしました。想像していた以上に気持ちよく、頭・体がリセットされる感覚になりました!
自宅で、サウナに行った時の「ととのう」に近い感覚を味わえるとは思っていなかったので、びっくり。時間が取れずサウナに行けない時や外出気分ではない時に、自宅で手軽に「ウチととのい」をして自分を癒したいと思います。
「熱いサウナ室が苦手」さゆりさんの体験
サウナは過去にちょっとだけ入ったことがあるぐらいですが、あまり好きじゃなくて。というのも、水風呂を挟むというフローをせずに、ずっとサウナ室に入っていただけだったからなんですが……熱くてのぼせてしまう経験があったのでサウナに対してちょっと苦手意識があったのですが、お風呂自体は好きだし、今回、話題の入浴法、しかも自宅でできると言うことで試してみました。
「ウチととのい」は自分で温度も調節できるので、体調によって合わせられてとても良かったです!リラックスしたい時はぬるめのお湯にじっくりゆっくり、とにかく汗をかいてスッキリしたい時は熱めの温度で軽めに、など。家なので雑誌・スマホ・飲み物など色々持ち込めて良かったです!
いつもお風呂に入りながら今日あった出来事やこれからの時間管理を考えてしまって頭ゴチャゴチャで心も忙しかったけれど、中性重炭酸入浴剤BARTHと入浴法「ウチととのい」のおかげで、"今、ここ"に集中できて、マインドフルネスできたような気分になりました!
「夏はシャワー派」のCHIAKIさんの体験
家族の人数が多いので、普段はゆっくり湯船に浸かることがなく、基本的にはシャワーで過ごしています。今回は、「今日こそ!」というお疲れの日に、お風呂に中性重炭酸入浴剤BARTHを入れて、ウチととのいのフローを体験してみました。やっぱりシャワーだけで済ませる日とは全然違って、疲れが取れてスッキリしましたし、ぐっすり眠れました。翌朝もスッキリ起きれました。日々の入浴が変わると、1日のクオリティも変わりそう。食事や運動と同じぐらい、大事にすべき習慣だなと実感しました!
サウナで「ととのう」という感覚をまだ体験したことがない人にとっては、とても興味深いお話だったのではないでしょうか。サウナは興味があっても、なかなか行くチャンスがない…という人は、ぜひ「ウチととのい」から始めてみてください。「ウチととのい」の効果を高めてくれる「BARTH」は、自律神経が乱れやすい夏の強い見方になってくれそうですね。
「ウチととのい」に必要不可欠!なアイテム、薬用BARTH中性重炭酸入浴剤
「BARTH」は、世界的にも希少かつ中性重炭酸泉の研究から誕生した中性重炭酸泉入浴剤ブランド。ぬるめのお湯でもゆっくり浸かることで血行を促進し、疲労回復や体温の上昇をサポートしてくれます。肌が敏感な方も使用できるように、肌触りのいいお湯を作るビタミンCを配合。石油合成成分、香料、着色料などは使用していない、自然にも人にもやさしい入浴剤です。
内容量:9錠、30錠、90錠
配合成分:【有効成分】炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム【その他の成分】無水クエン酸、PEG6000、ビタミンC・Na、他1成分
無香料・無着色
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ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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