【精神科医が教える】自分に厳しすぎる、助けてが言えない人へ「甘え上手になるための3つのステップ」

 【精神科医が教える】自分に厳しすぎる、助けてが言えない人へ「甘え上手になるための3つのステップ」
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ついつい自分に厳しく、頑張りすぎていませんか?Twitter・テレビなどでも大人気!の精神科医の藤野智哉さんが、力を抜いて生きるコツを一冊に綴った『「誰かのため」に生きすぎない』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、少し甘え上手になるための3つのステップを一部抜粋してお届けします。

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甘え上手になるための3つのステップ

「生きるのがしんどい」という人は、甘え下手な人が多いです。

「甘えるキャラじゃないし」
「どう甘えていいかわからない」
「『助けて』って言って断られたらつらい」

理由はさまざまですが、つらくても人に甘えられず、「助けて」と言えずにますますしんどくなる人が多いと思います。まずは「自分は甘えていいんだ」と知ってほしいです。「助けて」って言える相手がいるだけで、しんどさってかなり軽減されると思うんですよね。でも「助けて」って言って甘えるのはすごく勇気がいります。ここで、もう少し甘え上手になるための3つのステップをお伝えしましょう。

ステップ1 自分が完璧じゃないことを受け入れる

「なんでも一人でできる」と思い込んでると、できないときに苦しくなります。でも、人って圧倒的に一人じゃ生きられないんですよ。たとえば朝、ゴミ出ししたら、それを集めてくれる人がいます。通勤電車を運転してくれる人もいるし、出勤して働いたら、その時間分のお給料を計算して振り込んでくれる人もいます。世界は「一人でできないことばかり」なんです。「自分は何でもできる人じゃない」ってことをちゃんと認めてほしいです。
そうすると、「助けを求めていい」ということが腑に落ちるのではないでしょうか。

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ステップ2「助けて」と言える相手をリストアップする

では「誰に助けを求めたらいいのだろう」となったとき、自分が関わってる人たちをある程度ちゃんと把握したほうがいいかもしれません。まず、紙を用意して3重の丸を書いてみてください。中心の円には身近な人の名前を書いてみましょう。たとえば、家族や恋人、親友。困ったときにはこころよく助けてくれそうな人です。2番目の円にはそこそこ親しい人を書きます。友人や幼なじみ、仲の良い同僚や優しい上司、もしかしたら昔の恋人も入るかもしれませんね。彼らは負担のない範囲でちょっとくらいは手助けしてくれるでしょう。

それ以外の人は1番外側の円に書いておきます。ここに書いた人たちはあまり助けを期待できないグループです。書き出してみると、頼りになりそうな人って案外いるもんです。実際に甘えるかどうかは別にして、そう気づくだけでも心が軽くなると思います。

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ステップ3 誰か一人に重心をかけすぎない

甘えることが相手の負担になってしまうのは、「誰か一人に依存する」からだったりします。だったら、人間関係のドーナツの中心とそのまわりの複数の人々に「小分け」にして甘えればいいのです。「甘えるときは、一人ではなく、いろんな人に甘えればいい」は大事なポイントですよ。

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さて、この3つのステップを読んでみて、いかがでしたか。「助けて」って言える人、甘えられる人がいるだけで、しんどさが少し減ってくると思いませんか? 甘えていいし、頼っていいし、「助けて」って言ってもいいんですよ。 

書籍
『「誰かのため」に生きすぎない』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

この本の著者/藤野智哉

1991年生まれ。精神科医。産業医。公認心理師。秋田大学医学部卒業。幼少期に罹患した川崎病が原因で、心臓に冠動脈瘤という障害が残り、現在も治療を続ける。学生時代から激しい運動を制限されるなどの葛藤と闘うなかで、医者の道を志す。精神鑑定などの司法精神医学分野にも興味を持ち、現在は精神神経科勤務のかたわら、医療刑務所の医師としても勤務。 障害とともに生きることで学んできた考え方と、精神科医としての知見を発信しており、メディアへの出演も多数。著書に『「自分に生まれてよかった」と思えるようになる本』(幻冬舎)『自分を幸せにする「いい加減」の処方せん』(ワニブックス)、『精神科医が教える 生きるのがラクになる脱力レッスン』(三笠書房)などがある。

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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