味方に付ければ毎日がハッピー♡賢い「女性ホルモン」との付き合い方

 味方に付ければ毎日がハッピー♡賢い「女性ホルモン」との付き合い方
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仁平美香
仁平美香
2019-07-02

今回は新しいことをはじめるときのタイミング、生理の周期が乱れていたら…など女性ホルモンとの賢い付き合い方についてお話しします。

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1ヶ月の中で新しいことをはじめるのに最適な時って?

1ヶ月の中で新しいことをはじめるのに最適な時っていつでしょう? 月の満ち欠けに合わせて新月から新しいことをはじめるという方も多いのではないでしょうか?チャレンジするきっかけのひとつとしてとてもよいですよね。

もうひとつ、女性ならではの新しいことをはじめるのにぴったりなのは月経が終わったとき。月経が毎月ある年代の女性であれば、女性ホルモンの影響をとても受けるので、女性ホルモンの面からみると、月経終了したその日から排卵日※までの間がおすすめです。(※月経開始日からだいたい2週間くらいで排卵が起こります)

女性ホルモンのひとつ、エストロゲンが増加するこの時期は、脳内の神経伝達物質も増加し、脳が活性化します。その結果、頭の働きもよくなり、こころも安定して集中力も増すそう。やる気も出るので他の期間よりも新しいことにチャレンジしたいマインドにもなれる時期。排卵に向けてエストロゲンの分泌量がぐんっと増えるので、いままでやりたかったけれど迷っていた学びなどをはじめるタイミングとしてはベストタイミング。ヨガをはじめていない方も、この時期からぜひはじめてみてほしいです。

女性を美しく健康にしてくれる女性ホルモン

月経後から排卵日にかけて増加する女性ホルモン「エストロゲン」には、卵巣や脳に与える影響の他にも、血管をしなやかにする、コレステロールや血圧のバランスを良くするなど様々な働きがあります。肌や髪を美しくする効果もあるので、エストロゲンの分泌の多い時期はいつもよりもおしゃれをして出かけるというのもおすすめの過ごし方です。

エストロゲンのプラス効果をたくさん話してきましたが、ホルモンバランスが崩れてエストロゲンが過剰すぎればガンや筋腫、内膜症など様々な疾病の原因にもなります。卵巣から分泌されるホルモンにはもうひとつプロゲステロンもあり、妊娠を助けたり、体温をあげてくれる働きがあり、ホルモンはそれぞれのバランスがとれていることで健康と女性らしい美しさ、両面のよい作用を受け取れます。

体脂肪率が低すぎると女性ホルモンが低下して男性ホルモンが増えすぎ、生理不順になることも。エストロゲンは骨も守ってくれる役割を持っていますので、量が減ると骨がもろくなるという症状も出てきます。一般女性よりも筋肉量の多い女性アスリートに無月経や骨折のリスクがあるのはこのためです。口やあご周りに肌荒れが出るなどの不調が出ているときもホルモンバランスが乱れているサインなので気になるときは婦人科を受診してみましょう。

ホルモンバランスを整えるために自分の体力にあったヨガを

女性の閉経は平均50歳で早い人だと45歳くらいで閉経する方も。その5年前くらいから更年期症状として月経周期が少しずつ不安定になっていくのは自然なことですが、それより前に生理不順になっていたとしたら、改善しなければならないことがあるサイン。原因として考えられるのが過度なダイエット、睡眠不足や過労(過酷な仕事や運動)、ストレスです。例えば精神的なストレスを受けて脳から卵巣へのホルモン分泌の指令がうまくいかなくなり、月経不順や無月経は起こります。

ホルモンバランスを整えるためには良質な睡眠、ストレスを溜め込まない、食べないなど無理なダイエットはしないなどの他に、適度な運動もおすすめです。特に個々の体力にあった運動は適度な筋力を維持するためにもストレス解消のためにも必須。体力のある人ならばある程度の強度の運動も快適に行えますが、運動したその日だけでなく、次の日にまで疲れが残っていたら少し強度を下げてみるのも必要です。

自分の体力にみあった運動でないと集中力が保てず怪我のもとになるばかりでなく、身体にりきみが出てしまいます。適切に動けていればカラダの内側の筋肉も働きますが、その人にとって過度な強度の運動だと余分な力を使いすぎて身体が大きく、腕や脚なども太くなってしまうことも。ヨガはさまざまな強度のクラスがあり、自分にあったものを選んだり、きつすぎたら無理せずに休みながら参加できます。

身体を動かすだけでなく、姿勢を整え、呼吸を深めていくのでストレスマネジメントのためにもおすすめです。無理せず身体作りを続けていくと、以前はきつかった運動も楽に、気持ちよく行えるようになっていくので、頑張りすぎずあせらずに身体作りをしていきましょう。

ライター/仁平美香
月経血コントロールヨガ、産後ママのためのメンテナンスヨガ、体軸ヨガ講師養成スクールティーチャー、セラピスト、栄養士。一般社団法人日本ホリスティックヘルスケア協会理事。女性のためのヨガ協会代表。女性のためのイベントYOGAWOMANにて講師を担当する他、企画運営にも携わる。「カラダをゆるめてこころを整えるはじめての月経血コントロールヨガ」「医師もすすめる血管美人ヨガ」等著書多数。雑誌・WEB等コラム監修も行う。

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