「あらゆる境界線を越えるために」世界的メイクアップアーティストが目指す美容業界のダイバーシティ

 「あらゆる境界線を越えるために」世界的メイクアップアーティストが目指す美容業界のダイバーシティ
横山正美
横山正美
2021-01-29
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最終目標は、ダイバーシティの推進

そんな彼女が現在目指しているのは、美容の世界におけるダイバーシティの推進だ。人種はもちろん、ジェンダーやボディサイズ等あるがままの“美”を表現することだという。

「今世界が求めているのは、あらゆる境界線を越えること。そして自分自身のアイデンティティを取り戻すことだと思うんです」。

元祖プラスサイズモデルのパロマ・エルセッサーやドラッグクイーンのルポール、そして彼女がSNSから発掘したジェンダーフルイドモデルやメイクアップアーティストまで、様々な“タレント”たちとともに、自身の世界観を表現している。

「パロマをSNSで初めて見たとき、すぐにブランドのミューズになって欲しいとオファーしました。彼女は今では様々なメジャーブランドのモデルを務めています。このように私が発掘したモデルたちが業界の第一線で活躍するのを見るととても嬉しくなります」。

現在では世界的にあらゆる肌トーンをカバーするベースメイクのバリエーションやジェンダーレスを謳うビューティブランドも増え、彼女が目指すダイバーシティは着実に拡大の様相を見せている。

「多分私は誰よりもメイクアップを愛していると思います。本当に、取り憑かれていると言ってもいいほどに。私自身は普段はナチュラルメイクですが、ファンデーションは5つのトーンを、そしてリップも3種類混ぜて自分だけの色を作っています。もしかしたら、取り憑かれ方がちょっと違うかもしれませんね(笑)。これまで私はチームの皆に励まされ、私も彼らを励ましながら互いに前進してきました。それはこれからも変わりません。チームのためにも、そして未来のためにも」。

ライター/横山正美

ビューティエディター/ライター/翻訳。「流行通信」の美容編集を経てフリーに。外資系化粧品会社の翻訳を手がける傍ら、「VOGUE JAPAN」やデジタルメディア「VOGUE CHANGE」等でビューティー記事や海外セレブリティの社会問題への取り組みに関するインタビュー記事等を執筆中。

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