ホルモンバランスが変わる怒涛の40代、「京都」で見つけた幸せの秘密とは vol.1(新連載)

 ホルモンバランスが変わる怒涛の40代、「京都」で見つけた幸せの秘密とは vol.1(新連載)
Saya
Saya
2024-04-10

女性の人生の中で心身が大きく変化する”更年期”…何でも、日本女性がもっとも落ち込みやすいのは49歳だという統計もあるとか。でも、わたしは、50歳前後の複雑なはずの時期、自分の年齢をまったく気にせず、元気に過ごしてしまいました。むしろ京都に移住する前の40代半ばのほうがつらかった気がします。うまく切り抜けられたのは、京都に住んだおかげだったのかもしれない…と50代に入って数年経った今、すごく思うのです。この連載では、そんなわたしが40代、京都で見つけた「幸せの秘密」を探っていきたいと思います。

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ホルモンバランスが変わる怒涛の40代を「京都暮らし」で切り抜けた

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現在、52歳のわたしは、30代の終わりまで、東京の出版業界で忙しく働いていました。専門は、ライフスタイル。「人が幸せになる生き方」に関心があり、20代は社員編集者として、3社で働いていたのですが、時間外労働が100時間を超えることもザラ。30代の初めにフリーランスになってからも、時には海外取材もこなし、仕事中心の生活を送っていました。

それが30代半ば、好きで学んでいた占星術を活かし、ウェブで星占いの連載をもってからは、占星天文暦があれば、日本中どこでも仕事ができる身の上に。数年もすると星の仕事が中心になり、紙媒体のように校正で出版社に行く必要も、高い家賃を払い、東京に住む必要も、突然なくなってしまったのです。

そんななかでの東日本大震災。もともと東京郊外の生まれで、おっとりしたタイプだったのに、好きな仕事だからと、無理を重ねていた自分に気がつきました。自然豊かな環境で暮らしたくなって、40歳を目前にして、沖縄に移り住んだのです。その後、沖縄で知り合ったパートナーと40代半ばで入籍。今度は、夫婦で京都に移住し、もう8年、東京の出版社に星占いの原稿を送りながら、京都で暮らすというライフスタイルを選択しています。

大学を卒業してから30年、ワーキングスタイルを変えつつも働いてきたなかで、20代、30代、40代を振り返ると、とくに40代の心と身体の変化が大きかったことに気付かされます。

それもそのはず、40代の初めはまだ30代のような、どこか〝女の子〟な気分を引きずっているのに、40代が終わる頃には閉経も見えてくる。女性にとっては、ホルモンバランスの変化が人生でもっとも大きい時代です。身体が変われば、心も変わるのは当たり前ですし、わたしの場合は、環境もドラスティックに変えてしまったので、それまで考えてもいなかったような現実的な問題が一挙に押し寄せてくることになりました。

でも、私より先輩になると、まだまだ女性は寿退社という時代。現役で働いているのはもともと健康で、頭もすごくよいようなスーパーウーマンが多いんですね。そんな人たちが周りにたくさんいたため、若いときは無邪気に、「自分も、あんなふうになれる」と信じていたのかもしれません。40代になったら、いよいよ自分らしい仕事ができるようになるのではないかという期待のほうが大きかったのですね。実際に突入してみて、「身体がこんなにも変わるのか。こんなに大変なものなのか」と驚いたというのが実感です。

生理も卒業した今のわたしは、心身ともにとてもいい調子で、むしろホルモンバランスが崩れた40代半ばのほうがつらかった気がします。心身の変調をうまく切り抜けられたのは、京都に住んだおかげだったのかもしれない。もちろん、初めは大変なこともあったけれど、あのとき決断してよかったと心から思います。

この連載では、そんなわたしが40代、「京都で見つけた幸せの秘密」について書いていきたいと思っています。パートナーとなるのは、北海道出身で、やはり東京から移住した写真家の野口さとこさん。美しい京都の写真とともに月2回、お届けしますので、お楽しみに。

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文/Saya

東京生まれ。1994年、早稲田大学卒業後、編集プロダクションや出版社勤務を経て、30代初めに独立。2008年、20代で出会った占星術を活かし、『エル・デジタル』で星占いの連載をスタート。現在は、京都を拠点に執筆と畑、お茶ときものの日々。セラピューティックエナジーキネシオロジー、蘭のフラワーエッセンスのプラクティショナーとしても活動中。著書に『占星術ブックガイド〜アストロロジャーとの対話集〜』(説話社)他。
HP:sayanote 月と星とフラワーエッセンス
Instagram:sayastrology

写真/野口さとこ

北海道小樽市生まれ。大学在学中にフジフォトサロン新人賞部門賞を受賞し、個展・グループ展をはじめ、出版、広告撮影などに携わる。ライフワークのひとつである“日本文化・土着における色彩” をテーマとした「地蔵が見た夢」の発表と出版を機に、アートフォトして注目され、ART KYOTOやTOKYO PHOTOなどアートフェアでも公開される。活動拠点である京都を中心にキラク写真教室を主宰。京都芸術大学非常勤講師。
HP:Awai photographie
Instagram:satoko.nog   

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アストロロジー・ライター。東京出身、京都在住。早稲田大学卒業後、ライフスタイルの編集者を経て、アストロロジー・ライターに。「エル・デジタル」、「LEEweb」の星占いも好評。現在は、京都で夫と二人で暮らし、星を読み、畑を耕す傍ら、茶道のお稽古と着物遊びにいそしむ日々。新刊、『占星術ブックガイド〜星の道の歩き方、アストロロジャーとの対話集〜』(5500円/説話社)が好評発売中。



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