キッチンから始めるエコな暮らし|初心者のためのコンポスト101 #わたしのサステナブルウィッシュ
コンポスターに入れてよいもの
食べ物や飲み物を作るときに出る植物性のゴミは、コンポストのメインの原料です。そのほか、庭の草木の落ち葉や枯れ草なども利用可能。市販の堆肥を作る際に使われている牛や豚、鶏などのフンも利用できます。
※使用するコンポストの取り扱い説明書を必ず参照してください。
- 黒土落ち葉
- 病気にかかっていない刈り取った草花
- 乾燥させた芝や雑草
- 野菜くず
- 卵の殻
- 茶葉
- コーヒーかす(少量のみ)
- 牛・豚・鳥のフンなど
コンポスターに入れてはいけないもの
肉や残飯などは分解されにくく、悪臭の原因になる恐れがあります。また、塩分や油が多い食品なども悪臭の元に。特に塩分はコンポスト作りに欠かせない微生物の働きを鈍らせたり死滅させたりする可能性あり。人間や犬猫の排せつ物は悪臭の原因になるほか、伝染病の原因となることもあるので利用するのはやめましょう。
※使用上は必ず使用するコンポスターの取り扱い説明書を参照してください。
- 肉
- 骨
- 貝殻
- 調理された食品
- 竹の子の皮
- 石炭や木炭の灰
- 犬猫や人の糞尿
- 病気におかされた植物コンポストをやる前にある素朴な疑問
虫はわく?
生ゴミがあるとどうしても小バエなどの虫がやってきますが、きちんと対策をすれば心配無用です。
準備の段階で虫の卵が混入しやすいのは腐葉土と言われています。使う前に熱湯をかけて処理しておくと虫の発生が防ぐことにつながるので、必ず実践することをおすすめします。
また、本体とフタの間に不織布などをしっかり張っておくのも◎
順調に発酵が進むと内部の温度が50℃程度まで上がりますが、この温度になると虫や虫の卵も死んでしまうので、しっかり発酵するように手入れをするようにしましょう。
臭くない?
コンポストの種類によって発酵が進んだ際の匂いは異なります。
段ボールコンポスターやミミズコンポスターは、発酵が進むと腐葉土のような匂いがします。密閉式は乳酸菌などの働きによって、やや酸っぱいようなに匂いが伴います。段ボールを選んだ場合は、酸素を好む微生物の働きで生ゴミを分解しますが水が多かったり、かき混ぜが少なかったりすると酸素が不足し、有用ではない菌が増えて悪臭を発生させます。
さまざまな原因が考えられますが、悪臭の発生は「水分量が多すぎるorかき混ぜる頻度が少ない」こと。また、投入する生ゴミの量が多すぎる場合も、有用な微生物の分解が追いつかず腐敗臭が発生してしまうことも。
ただし、順調に発酵が進んでいれば悪臭が発生することはないので、それぞれのコンポストの種類の特徴を把握してケアしておくことが肝心です。
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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