ヨガ界を担う次世代ティーチャー:タベイ・アトキンス(14歳・ハワイ州マウイ島在住)

 ヨガ界を担う次世代ティーチャー:タベイ・アトキンス(14歳・ハワイ州マウイ島在住)

ヨガジャーナルアメリカ版の人気記事を厳選紹介!1990年代中盤以降に生まれた「ジェネレーションZ」の期待のヨギを紹介しよう。彼らはヨガと瞑想から学んだ平和と愛と思いやりを通じて世界を変えつつある。

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四六時中スマホを手放さず、個人主義的な「最近の子供たち」に、眉をひそめる人は多いだろう。だが彼らはジェンダー・アイデンティティから権力構造に至るまで、あらゆるものに対して伝統にとらわれない最も多様な考えを持つ世代であり、想像以上に真面目だ。特に今回紹介する5人の新進ヨガティーチャーたちを知れば、それが真実だとわかるだろう(彼らのうちふたりは、10歳に満たないうちからヨガを練習している)。ではひとりずつ見ていこう。

タベイ・アトキンス(14歳・ハワイ州マウイ島在住)

"You Can Find Your Dharma at Ayny Age"
何歳でも人生の目的は見つけられる。

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タベイ・アトキンス

10歳で国内最年少の認定ヨガティーチャーになったタベイ・アトキンスは、人よりも少し早く人生の目的を見つけた。

理想とするヨギ

ガンを克服した母。

これまで成し遂げたいちばん大きなこと

14 歳で高校を卒業したこと。

教えていて良かったと思う瞬間は?

最高齢のヨガティーチャー、タオ・ポーション・リンチと一緒にヨガクラスを開催して、彼女から「その調子で頑張って。自分に正直にね」と言われた時。

2030 年には何をしている?

ヨガを教えている。世界を旅している。そして、できるだけ多くの人とヨガと菜食主義を分かち合っていると思う。

ヨガとは?

すべての人のもの。

ヨガではないことは?

最高の”ポーズをとろうとすること。

ヨギたちに望むこと

菜食の驚くべき効果に気づいてほしい。

毎日自分に言い聞かせていること

できるかぎり最高の自分でいよう。

ヨガ講師になるまでの物語

6歳のタベイ・アトキンスが、カリフォルニア州サンクレメンテのヨガスタジオの片隅でぬり絵をすることになったのは、まったくの偶然だった。彼の母親サヘル・アンヴァリネードは非ホジキンリンパ腫の治療を終えたばかりだった。ある日彼女は、キャロリン・ロングとお茶を飲むつもりでスタジオを訪れた。ロングは彼女の友人の友人で、ガンの治療中に数え切れないほどの励ましのメールやメッセージをくれた。「ガンを克服してから2週間しかたっていなかったので、その晩スタジオを訪れた時はヨガをやろうとは思っていませんでした」とアンヴァリネードは振り返る。

一方、ロングはひそかに思っていた。ヨガティーチャートレーニングが始まる日時に、アンヴァリネードが会いにくるなんて、そんな偶然があるだろうか? 彼女はヨガがガン克服後の治癒の一環になるかもしれないと思って、トレーニングに参加したい気持ちがあるのでは? アンヴァリネードは抵抗した。ヨガの経験がまったくないのに、いきなりティーチャートレーニングなんて、と。でもロングは一歩も引かずに説得し、結局アンヴァリネードは渋々ながらも申し込みをした。だが2回目のクラスが始まる前に、幼い息子を預ける先がないからと立ち去ろうとした。「息子さんも連れていらっしゃい!」ロングは断固として言った。こうして、アトキンスはヨガクラスの脇で、ぬり絵をして過ごすことになった。

だがある日、アトキンスはぬり絵よりもクラスに気を取られていた。そして生徒たちのヘルパーとして、ボルスターやブロックをマットまで運ぶようになった。やがてアトキンスは、クラスの端でいくつかのポーズにチャレンジし始めた。 「週に数日は、母と一緒に練習しているよ」と現在14歳のアトキンスは言う。「母が、あのポーズはどうやるんだったかしら? と聞いてくるので、僕がやって見せるんだ。あのトレーニング期間は大きなターニングポイントだった。母はものすごく変わったんだ。ヨガを始める前は、強力な化学療法のせいでいつも悲しんで恐れてばかりいて、気力も体力も落ちていた。でもトレーニングを受けてからは、またハッピーになれたんだ。元の母に戻っただけでなく、さらに良くなった」
たいていの小学2年生は、母親の回復だけを願うかもしれないが、当時アトキンスはその先を望んだ。自分も教える資格が欲しいと思ったのだ。「ヨガが母を助けてくれたように、僕もほかの人たちを助けたくなったんだよ」と彼は言う。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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by Meghan Rabbitt
photos&styling by Ashley Turner
photos by Lisa Vortman
hair&make-up by Rachelle Blanco & Sonia Reshetnikova
translation by Sachiko Matsunami
yoga Journal日本版Vol.70掲載



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