アーユルヴェーダ的消化力ケア|パーティーシーズンを楽しむために

 アーユルヴェーダ的消化力ケア|パーティーシーズンを楽しむために
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HIKARU
HIKARU
2018-12-16

ヨガ講師でアーユルヴェーダカウンセラーとしても活動するHIKARU先生に、アーユルヴェーダの知恵を借りて、日々を心地よく過ごすヒントを教えていただきます。今回のテーマは「パーティシーズンの過ごし方」。

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忘年会、クリスマス、お正月、新年会と、一年の終わりと始まりにはイベントが盛りだくさんの方も多いのでは?そしてこれらのイベントでは、ご馳走を食べるのがつきものですね。普段あまり食べないような特別メニューだったり、スペシャルな集まりだとついつい食べ過ぎ、飲み過ぎをしてしまいがちです。最初の1つ目、2つ目のイベントでは楽しめたとしても、いくつも続くと胃腸が悲鳴をあげ始めます。今回はパーティーシーズンを存分に楽しむための消化力のケアの方法をお伝えしたいと思います。

例えば、ランチパーティーに出かけるとしましょう。自分で食事の量の調節ができる場合とそうでない場合があります。調節ができる場合は、もちろん食べ過ぎないように気をつけるのが最もですが、やはり美しい、特別な料理が目の前にあれば、あれもこれも食べたくなりますし、せっかくの機会ですからいろいろ食べてみるべきだと思います。まずはお皿にのっている盛り付けを楽しみ、次には香りを、そして口の中に運んだ後には食感や味をじっくり堪能しましょう。料理は逃げませんから、五感を楽しませながら美味しく食べてください。嫌いなものを無理に食べたり、緊張や恐怖、怒りを感じながらでは、その精神状態が消化の力を低下させてしまいます。一緒に食事をするであろう友人や同僚、家族との会話もなるべく明るい話題を提供して楽しむようにしましょう。このようなワクワク楽しい気分は、消化を助けてくれます。

消化を助けるには熱めの白湯

チーズやこってりとしたソースがかかっているものは、食べているときは美味しくても、食後にドーンと重くなり、消化が難しくなる可能性があります。大抵のレストランやご家庭にはコショウがあることでしょう。コショウは消化を助けますので、味が合うようでしたら、適度に振りかけて美味しくいただいてください。そして、そのようなリッチな食事と一緒に飲むものは、理想的には温かいものなのですが、お白湯では気分も上がらないことでしょうから、せめて氷なしの飲み物にしましょう。お肉やお魚料理と、一杯のワインは食べ合わせ良く、消化を助けることにもなります。でも、ほどほどにね。
ひととおり食べて、やっぱり食べ過ぎちゃったなあ、意外に油っこかったなあと感じる時には、食べた後でも間に合いますので、少し熱めのお白湯をフーフーしながら飲んでみてください。消化のサポートになります。

ランチパーティーの後は、いつもの夕食の時間になってもまだまだお腹が空かない可能性もあります。そんな時は思い切って夕食はスキップして、お白湯を飲んで終わりにしましょう。消化作業で頑張った胃腸を休めてあげたいですね。それでも何か少しは食べたい時は、お味噌汁やスープなどの温かい軽食で済ませることをオススメします。

お腹が落ち着くまでは寝ないほうがよい

もしこれがディナーパーティーだったとしたら、消化が進んでお腹が落ち着くまで起きていてください。食後に寝てしまうと消化の妨げとなり、体の中に未消化物を残します。アーユルヴェーダでは、この未消化物が様々な病の原因になると考えられていますので、この時ばかりは、睡眠時間が少なくなったとしても夜更かしをおすすめしたいのです。夜遅い食事や、リッチな食事をとった翌朝は、あまりお腹が空いていないかもしれないし、胃腸に疲れを感じるかもしれません。そんな時には思い切って朝ごはんをスキップします。お白湯を飲みながら午前中を過ごして行くうちに、ちょうどランチの頃にはまたお腹が空いてきて、いつも通りに美味しく食べ始められるといいですね。

物が豊かにある現代では、食べられなくて、というよりは、食べ過ぎが原因で体調不良は起こっていると言っても過言ではないでしょう。空腹感は“食物を口の中に入れてもらって大丈夫だよ〜”という、とても大切な体からのサインです。そのGOサインが出ていないのであれば、そもそも口の中に何かを入れる時ではないのです。“食べなきゃダメ”という観念を、この時期に少し手放してみるのもいいかもしれません。

そして、日々の運動も忘れずに!消化力をアップさせるには運動が一番です。よく食べる時期だからこそ、その分よく動きましょう。同時に冷え対策もできちゃいますよ。

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