意外と見た目に変化が出る!?むくみ太りを解消するポイントとダイエット朝ごはん【管理栄養士が解説】

 意外と見た目に変化が出る!?むくみ太りを解消するポイントとダイエット朝ごはん【管理栄養士が解説】
#トトノイメシ
石松佑梨
石松佑梨
2022-01-10

無理のないダイエットでは、1ヶ月の体重減が「体重の約5%」を目安としています。それでも私たちの人生には「どうしても痩せたい日」があります…。 ダイエット方法はさまざまですが、断食や糖質制限ダイエットを始めた「翌日」に体重が3kg落ちた!なんて話も聞いたことあるのではないでしょうか。ここで私たちの体から落ちたものは、一体、何でしょうか?

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超・短期間ダイエットで落ちたものは、何?!

「この日までになんとか痩せたい!」と超・短期間ダイエットに挑戦したことはありませんか?

一般的には、1か月で体重の5%程度を落とすのが無理のないダイエットの目安だといわれていますが、それでも私たちの人生には「どうしても、明日痩せたい」と思うことがあります。

例えば、ファスティングや糖質制限ダイエットを始めた「翌日」に体重が3kg落ちた!という話を聞いて挑戦してみたり…と、ダイエット方法はさまざまですが、この時に私たちの体から落ちたものは、一体、何でしょうか?

食事制限翌日の3kg減… これは「体脂肪」ではなく「水分」の可能性が高いです。

食べないダイエットは、脱水症に注意する!

落ちたものが水分であっても、見た目がスッキリしていれば「短期的には目標達成」ということになりますが、これは脱水状態にならないようしっかり水分補給した上でのお話です。

私たちは飲み物だけでなく、毎日の食事からも水分をとっています。その量は水分摂取量全体の3割ほどを占めています。そのため、ファスティングでは食事を摂らない分、いつもの3割増しで飲料として水分を摂る必要があります。

同じように糖質制限食にも水分は関わってきます。糖質は水分を抱え込む性質があるため、体内から糖質がなくなると自然と水分も抜けます。そのため、糖質制限を行うときも脱水にならないように普段よりしっかりと水分補給しなければなりません。

むくみを取り除きたい時に、水分をとるのは気が引けるかも知れません。しかし、私たちの体は水分が不足すると、自然と体内に水分を溜め込もうと働きかけ、むくみを生じる原因になりやすいので気をつけましょう。

むくみ太りを、あなどらない!

むくみ太りは脂肪太りよりも軽く捉えられがちですが、時間がない時にできるだけスッキリ見せたいのであれば、むくみを取り除くことに専念した方が外見に現れる効果は大きいです。

ただし、繰り返しますが、水分はこまめにしっかりとってくださいね!

痩せたい日も、ちゃんと食べたい人の「むくみ解消法」

① 塩分と糖分を摂り過ぎない:体内に水分を溜め込む塩分と糖分は極力控えて薄味を心がけます。

② カリウムたっぷり野菜:余分な塩分を体外に排出してくれるカリウムを積極的にとります。ただし、野菜サラダもドレッシングをかけすぎると塩分過多になるので、食材本来の味を楽しみましょう。また、野菜ジュースを飲むときは、成分表を確認してカリウムがしっかりと含まれているものを選びましょう。

③ 体を冷やさない:温かい飲食を心がけます。唐辛子や胡椒、山椒などは体を温めてくれるだけでなく、辛味には塩味を強く感じさせる効果もあるので、上手に活用すれば減塩の物足りなさを補うことができます。

むくみスッキリ朝食「落としたまごの野菜スープ」

落としたまごの野菜スープ
Photo by トトノイメシ

最後にむくみスッキリ朝食をご紹介します。

作り方は玉ねぎ、トマト、きのこ、キャベツなどを使った野菜たっぷりスープの仕上げに卵を落とし、白身が固まれば完成です。むくみスッキリ効果をしっかり出したい人は、味付けをごくごく薄味に仕上げましょう。

このメニューの栄養ポイントは、

 1)スープに流れ出た野菜のカリウムまで、しっかりいただきます!

 2)体温がもっとも低い朝こそ、温かい料理で活動スイッチを温に!

 3)朝のタンパク質チャージで、エネルギー産生をアップ!

これに、香りのいい柑橘の皮やパセリをトッピングすれば、気を巡らせることでもむくみ解消できます。


前日だけでは抜本的なむくみ体質改善にはつながりませんが、これを機に心地よいものは取り入れてみましょう。ぜひ、頑張らない食トレで健やかな毎日を…。

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石松佑梨

石松佑梨

サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。



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