〈カフェインクイズ〉紅茶と緑茶、カフェインが多いのはどっち?管理栄養士が教える、意外な結果
カフェインは一般的にコーヒーに多く含まれる成分として知られていますが、実は緑茶や紅茶にも含まれていることを知っていますか?この記事では、緑茶と紅茶、それぞれのカフェイン含有量の比較やカフェインの安全性について、管理栄養士の視点から掘り下げていきます。
カフェインとは何か?
カフェインは、コーヒー豆や茶葉、カカオ豆などに含まれている成分で、最近ではエナジードリンクにも多く含まれています。この成分は中枢神経を刺激し、覚醒効果や集中力向上、疲労感の軽減に効果があるとされています。
カフェインの安全性
適量であればカフェインは安全ですが、過剰摂取は中枢神経系を過剰に刺激し、めまいや心拍数の増加、不眠などの症状を引き起こす可能性があります。また、近年ではエナジードリンクに含まれる高濃度のカフェインによる過剰摂取問題も指摘されています。そのため、カフェインの摂取量には注意が必要です。
カフェインの適量
カフェインに対する感受性には個人差があるため、日本では摂取量の基準値は定められていません。しかし、海外では成人の許容一日摂取量が400mgとされており、これはコーヒー4杯分に相当します。
緑茶と紅茶のカフェイン含有量
一般的に、緑茶と紅茶のカフェイン量を比較すると、紅茶の方がカフェインが多いと言われています。
しかし、カフェインは若い茶葉に多く含まれるため、緑茶の中でも玉露や抹茶のように若い茶葉を使っているものは、紅茶を上回るカフェインを含んでいます。
浸出方法や時間、品種などによって多少の差はありますが、緑茶のうち煎茶は100gあたり約20mg、紅茶は30mg、玉露は160mgのカフェインを含んでいるとされています。
普段から水分のほとんどを緑茶や紅茶から摂っている方、玉露や抹茶などを飲む機会が多い方は知らないうちにカフェインの摂りすぎになっている可能性がありますので注意が必要です。
お茶ばかりでの水分補給に注意
緑茶や紅茶には少なからずカフェインが含まれているため、水分を外に出してしまう利尿作用があります。
そのため、水分摂取を心がけたいという場合はお茶ばかりにならないように注意することが必要です。
特に、玉露や抹茶はカフェインが多く利尿作用が強いため、それらを中心に水分補給するのはやめておきましょう。
水やスポーツドリンクなど様々な飲料を組み合わせて水分摂取することが重要です。
まとめ
緑茶や紅茶にもカフェインが含まれており、知らず知らずのうちにカフェインの摂りすぎになってしまう可能性があることがわかりました。
特に、カフェインには利尿作用もあるため、水分摂取を意識している方は、お茶の飲み過ぎに注意し、水などと組み合わせて水分摂取をするように心がけましょう。
参考:
AUTHOR
中村友也
フリーランス管理栄養士。 私立大学の管理栄養士養成課程を卒業後、新卒で高度急性病院で栄養管理、栄養指導に従事。栄養指導件数は300件以上。その後独立しフリーランスへ。 現在は管理栄養士としての知識や経験を活かし、ライターとして健康、栄養ジャンルの記事を執筆。 また、自身の体験を元にしたブログの運営やコミュニティの代表も務めている。
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