ブロックやブランケット…補助具を使うのは恥ずかしい?

 ブロックやブランケット…補助具を使うのは恥ずかしい?
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伊藤香奈
伊藤香奈
2018-10-18

あなたは、ヨガレッスンでプロップス(補助具)を使うことを恥ずかしいと思ったり「プロップスがなくてもできるからいらない」と使うことに消極的だったりしませんか?そんなあなたにこそ使ってほしい!プロップスを使いたくなる「使うべき理由」を探りました。

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改めて知りたい!プロップスとは?

プロップスとは、ブロックベルトブランケットボルスターといった、ヨガで使う補助具のこと。それぞれに大切な役割がありますが、ヨガレッスンで1番よく使われるのはブロック。関節の柔軟性を助けたり、手や足の代わりになって高さや長さを出す時の補助によく使われる道具です。ベルトは、ブロックと同じくポーズをアシストしてくれたり、インストラクターがポーズをアジャストしてくれるのと同じように、正しい方向に力が向くように導いてくれるのにも役立ちます。ブランケットやボスルターは、主にリストラティブヨガというリラックス系のヨガで多く使われる道具で、体の力を抜いたり、その柔らかな素材感を活かしたアシストをしてくれます。

プロップスの効果は絶大!

「補助具」と聞くと「できないこと」を補助してくれるもの、つまりマイナスを0にしたり、マイナスをプラスにしてくれる道具という印象が強いのではないでしょうか。だからこそ、多くの人は「プロップスに頼らなくてもできる!」とプロップスを使うことにちょっと抵抗があるのかもしれません。しかし、プロップスはポーズの補助だけではなく、実は、ポーズの効果を最大限に引き出してくれる、最強のサポーターなのです。プロップスを使うことで、もっと気持ちよくなるし、もっと体や心に良い効果をもたらしてくれるとしたらどうでしょう。あなたはプロップスを積極的に使いたくなりませんか?

クラスの8割の人は、実はプロップスが必要?

例えば、ヨガクラスでよく行うトリコナアーサナ(三角のポーズ)。実はクラスの8割以上の人は、正しいアライメント(体の位置を整えること)でできていません。筋肉や関節の柔軟性や強度の課題もありますが、もともと手足が短い日本人が三角のポーズをとるのは、とても大変なのです。もちろん多くのインストラクターですら、難しいと感じています。関節や呼吸に無理な負担をかけることなく、ポーズの効果を最大限に引き出すためには、床に置いている手の下にブロックを置き、高さを出すことがオススメです。そうすることで、関節や筋肉に不必要な負荷や力みが少なくなり、体全体を大きく伸ばすことができます。手を床につくことで下がり気味になっていた頭を横方向に伸ばせるので、首への負担も軽減できます。胸も開きやすくなるので、呼吸も深くできるでしょう。前足の股関節に過度な負荷がかからず、お腹周りの筋肉を使ってしっかりと上半身を支える意識がしやすくなります。上半身の引き上げがなされれば、下半身にかかる負荷が減り、膝への負担も少なくなるでしょう。正しい方向に大きく広がれることで、血流やリンパの流れ、またエネルギーの流れも良くなることが期待できます。このように、たった1つブロックを手元に置くだけで、全身に対して良い効果をもたらすのが、プロップスを使う大きな理由の1つなのです。

ポーズの効果のためにも、プロップスの活用を!

プロップスは、できないことを補助するだけでなく、ポーズの効果を高めるのにも効果的だとおわかりいただけたでしょうか?インストラクターによっては、多様する人もいれば、まったく使わない人もいますが、プロップスを使ってもいいと案内された時には、積極的にプロップスを取り入れてみることをお勧めします。何かができないから補助するのではなく、効果を高めるために使う。この意識で取り入れることで、必ずポーズの違いを感じることができるでしょう。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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